iPhoneやMacなどApple製品やサービスを使うときに必須となる「Apple ID(アップル・アイディー)」。Appleのあらゆるサービスで使われるが、Apple IDとはいったい何なのか、iPhoneやMacユーザーでもよく分かっていないという人も多いのでは? このApple IDは想像以上に幅広いサービスで利用できる非常に便利なものなので、すでにApple IDを持っている人も、あらためて、Apple IDの基本について覚えておこう。
Apple IDはすべてのAppleサービスで必要なアカウント

iPhoneやiPad、MacなどのApple製品を購入した人なら、初めてセットアップをするとき、必ずApple IDの入力が求められることをご存じだろう。Apple IDの作成にはメールアドレスとパスワードを設定すればいいので、このApple IDが何なのか疑問を持たずにずっと使い続けている人も多いのではないだろうか?
Apple IDの公式サイトを開いてみると「Appleのすべてのサービスで使用するアカウントです」と書かれている。実際にそのとおりで、初回セットアップしたあとも、iPhoneを使用していれば、iCloudやApp Storeでのアプリ入手、Apple Music(iTunes Store)、Apple TV、FaceTime、Apple Payの利用時などで、常にApple IDを求められるはずだ。これは、ユーザーを特定する身分証明書のようなもので、AndroidスマホでのGoogleアカウント、Windows10におけるMicrosoftアカウントなどと同じ役割を果たすものである。
ちなにみ、Apple IDが必要になるサービスがどのくらいあるのかは、以下の表にまとめてみたので、あたらめて確認してみてほしい。

Apple IDをよく使うサービスを再確認しておこう
Apple IDをよく使う代表的なサービスといえば「iCloud系サービス」だろう。iCloudはクラウドサービスなので、iPhoneで撮影した写真のバックアップや共有だけでなく、iMessageやFaceTimeなどとも連動している。また「ファミリー共有」では子どものiPhoneを管理できるのだ。次によく使うのが「コンテンツサービス」だ。Appleでは、Apple Music、Apple TV、Apple Booksなどでコンテンツを購入したり、アプリを入手できるApp Storeなども、すべてApple IDが必要となる。
さらに、Apple Store、サポートコミュニティ、Apple直営店などの「サポートサービス」も、iPhoneやMacとApple IDを紐づけることで、簡単に修理や保証などのサポートが受けられるようになっている。もちろん、iPhoneでは「決済サービス」のApple PayでクレカやSuicaといった電子マネーサービスを利用できるが、ここでもやっぱりApple IDが必要となるのだ。
