“もこふわアニマル”の代表格といえばアルパカ。某テレビコマーシャルの圧倒的な可愛さが記憶に残っている人も多く、ふれあったり、エサをあげたりできるスポットも近年急増しています。しかも、動物園というより、牧場やアニマルテーマパークなどの、いわゆる「動物と出会える動物パーク」で体験できることが多いのも大きな特徴。
今回は「アルパカがいる」だけでなく「アルパカとふれあえる」「アルパカにエサやりができる」スポットをピックアップしてみました。全国で30以上、関東だけでも10以上あります。関東では、特に、栃木県の那須エリアと千葉県に“アルパカふれあいスポット”が集中。まずは、アルパカがどんな動物なのかをチェックして、那須エリアの動物パークから紹介していきましょう。
目次(index)
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アルパカってどんな動物?魅力は?
アルパカのキホン
アルパカについて、まず基本情報はこんな感じです。
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目はクリッとしており、前髪はふさふさ、首元はとってもボリューミー
キュートなお尻で、足はX脚、ヒヅメはハート型です
アルパカの色
アルパカといえば、白のイメージが強いとは思いますが、実は約25の毛色があると言われています。白系ではクリーム色やバニラホワイトなど3種、黒系で2種、チョコレート色やごげ茶などがある茶系は5種、さらにベージュ系で5種、グレー系で9種と、かなりの種類があるんです。
茶系でも濃さの差がけっこうあったり、白系も微妙に違ったりします
「那須アルパカ牧場」には、手前のグレー系のほか、奥にさまざまな色のアルパカがいます
表情豊かなアルパカ
感情表現がとっても豊かなのもアルパカの大きな特徴です。うれしいときはスキップするみたいに飛び跳ねたり、しっぽをまっすぐ立てたりします。逆に、怒ったり怖がったりしているときは、ツバをはいたり、耳をうしろに伏せたり、しっぽを丸め込んだり、唇をひっくり返すような表情を見せます。
スキップしながらこっちに向かって来たら歓迎してくれている証拠
唇をひっくり返して歯茎まで見えそうな表情をしたら、かなりムカついているそうです
アルパカの毛刈りは?もこふわな時期は?
アルパカ=もこふわ、と思ってたら「毛がな~~い」アルパカに遭遇してショックを受けたことはありませんか? 確かに、そのギャップはかなりのものですが、これもアルパカの健康管理のため。毛を伸ばし続けると夏の暑さに耐えきれず健康に支障をきたします。熱中症にでもかかると命に関わるので、夏前の毛刈りは、アルパカにとっては必須なのです。
どちらもアルパカ。毛刈りしたあとのアルパカも見慣れてくると、けっこう可愛いですよ
おおむね、日本の動物パークのアルパカたちは1年に一度、あるいは2年に一度、だいたい5~6月頃に毛刈りをしているようです
一番、アルパカが“もこふわ”なのは4~5月くらい
6~8月は、こんな感じで過ごしています。でも、なんだか涼しげ
関東のアルパカふれあいスポット
関東の「アルパカとふれあえる」「アルパカにエサやりができる」スポット11選を都道府県ごとにピックアップしました。
エリアメニュー:栃木県(那須) / 茨城県 / 千葉県 / 埼玉県
栃木県(那須)のアルパカふれあいスポット
まずは、栃木県那須エリアにある3大アルパカふれあいスポットを紹介しましょう。那須を訪れればアルパカ三昧の1日を過ごせます。
那須アルパカ牧場(栃木県/那須町)
なすあるぱかぼくじょう
日本初のアルパカ専門牧場で、約260頭のアルパカを一度に見られるのは「那須アルパカ牧場」だけです。柵越しにエサをあげると、人なつっこいアルパカたちが近づいてきます。ほかにも、ふれあえるシーンが多数ありますよ。
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柵にはアルパカの写真と名前が書いてあります。エサをあげているアルパカの名前がわかったら呼んであげましょう
エサのカップを手に持つとアルパカたちが多数近づいてきます
こんなに白くて、もこふわのイケメンアルパカもいます。このアルパカくんはメディアへの出演も多いそうです
アルパカが暮らすゾーンの背景には那須連山。大自然の中の環境が生息地の南米・アンデス山脈の高地に似ているため、ここにアルパカ専門牧場がつくられました
さらにアルパカに接近したいなら、柵内に入ってアルパカとふれあえる「ふれあい広場」や「アルパカとお散歩」もあります。そして、アルパカ親子がいる「クリアゾーン」やイベント「ナスピチュの餌付けタイム」にも注目。
お散歩広場があり「アルパカとお散歩」を随時実施しています。一緒に記念撮影もできます。500円(所要約10分)
アルパカ親子の姿を見られる「クリアゾーン」。アルパカの子どもは、みんなクリアと呼ばれます
牧場入口の近くに売店があり、手作りアルパカグッズなどを販売しています。
親子アルパカストラップ1500円など、キーホルダーやストラップが多数あります
問合先 | 0287-77-1197 |
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住所 | 栃木県那須郡那須町大島1083 |
料金 | 【入場料】大人800円/5歳~小学生400円/4歳以下無料 |
那須どうぶつ王国(栃木県/那須町)
なすどうぶつおうこく
「那須アルパカ牧場」から車で約5分、さまざまな動物とのふれあいが楽しめる「那須どうぶつ王国」があります。ここは広大な敷地を持ち、王国タウンと王国ファームの2つのエリアは専用バスで行き来するほどの距離があります。その、王国ファームにアルパカがいて、ふれあいもエサやりも楽しめますよ。
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「アルパカの丘」で、どうぶつのおやつを販売機で購入してあげられます
「アルパカの丘」の背景には、那須の大自然が広がり、アルパカものびのびと暮らしています
柵の中に入れる「アルパカの丘ふれあいタイム」は大人気。開催日と時間をチェックして、早めに近くに行っておくのがおすすめです
では、ここから「那須どうぶつ王国」人気アルパカ、ズームアップ写真集です。
まずは定番、白系のアルパカ。なんだか笑ってるみたい?
薄い茶系の美形アルパカ。ふさふさの前髪とつぶらな瞳がステキ♪
ちょっとワイルドな“コウメ”ちゃん。茶系に白のワンポイントがいいですね
遠くに視線を感じたので探してみると、柵の向こうに、じっとこちらを見つめる白系のアルパカ。どうも、ちょっとヤンチャで、柵の中に入れてもらえないようです…
王国内ショップではアルパカ関連グッズも各種販売しています。そして「アルパカの丘」近くのお店には名物カレーもありますよ。
「アルパカの丘」近くの「BOCCA」で味わえるアルパカレー800円
問合先 | 0287-77-1110 |
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住所 | 栃木県那須郡那須町大島1042-1 |
料金 | 【入国料】大人2400円(1400円)/3歳~小学生1000円(700円)/2歳以下無料 ※カッコ内は冬季(12月上旬~3月中旬)の料金 |
那須りんどう湖レイクビュー(栃木県/那須町)
なすりんどうこれいくびゅー
もうひとつ、那須の総合レジャーパークでもアルパカとふれあえる。ヒツジやヤギなどもいる「ふれあい広場」でエサをあげたりふれあったり。毎日15時頃に「ふれあい広場」から牧舎に走って帰るアルパカたちを見られる「動物たちのGO!GO!ラッシュ!」も圧巻です。
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色違いのアルパカがいて、エサを食べているのが“バニラ”くん
じっとこっちを見る茶系のアルパカ“チョコ”くん
問合先 | 0287-76-3111 |
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住所 | 栃木県那須郡那須町高久丙414-2 |
料金 | 【入園料】大人1600円/3歳~小学生800円/2歳以下無料/60歳以上1100円 |
茨城のアルパカふれあいスポット
北関東では、栃木県のほか茨城県でも2スポットでアルパカとふれあえます。
こもれび 森のイバライド(茨城県/稲敷市)
こもれび もりのいばらいど
たまざまな体験教室やアスレチックなどが人気の「こもれび 森のイバライド」は緑の中で遊べるスポット。アルパカやヒツジ、ヤギ、ウサギなどが暮らす「ふれあい牧場」でアルパカとふれあえます。
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甘えん坊で好奇心旺盛な“モカ”ちゃん
白系のアルパカ。耳が立っているので機嫌はよさそうです
問合先 | 029-892-3911 |
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住所 | 茨城県稲敷市上君山2060-1 |
料金 | 【入園料】大人1000円/4歳~小学生600円/3歳以下無料 |
ダチョウ王国 石岡ファーム(茨城県/石岡市)
だちょうおうこく いしおかふぁーむど
ダチョウ専門のファームだが、アルパカやカピバラ、フクロウなど約50種の動物がいて、自由にふれあえます。
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仲良しのダイチ(白系)とドレミ(茶系)
タンポポの綿毛をくわえた“ドレミ”ちゃん
モリモリ、ムシャムシャ…野菜が大好きなアルパカ
問合先 | 0299-23-2245 |
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住所 | 茨城県石岡市半の木14052 |
料金 | 【入場料】大人1000円/3歳~小学生600円/2歳以下無料 |
千葉のアルパカふれあいスポット
那須と並んで、アルパカふれあいスポットが多い千葉県。マザー牧場を中心に動物園や屋内型動物パークなどバラエティ豊かです。
ダチョウ王国 袖ケ浦ファーム(千葉県/袖ケ浦市)
だちょうおうこく そでがうらふぁーむ
茨城県の「ダチョウ王国」の姉妹施設「ダチョウ王国 袖ケ浦ファーム」でもアルパカとふれあえる。しかも、柵内に自由に出入りできるというのも貴重。開放的な空間で“もこふわ”体験をどうぞ。
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バケツのエサを購入して柵内でエサあげ体験もできます
9月に訪れたため、み~~んな毛刈りして涼しそうでした
問合先 | 0438-60-4100 |
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住所 | 千葉県袖ケ浦市上泉1506-10 |
料金 | 【入場料】大人900円/3歳~小学生600円/2歳以下無料 |
マザー牧場(千葉県/富津市)
まざーぼくじょう
千葉県を代表する動物ふれあいスポット「マザー牧場」。ここで、たくさんのアルパカと会って、エサやり体験をするなら「マザーファームツアー」に参加しましょう。このツアーは「マザー牧場」へ行ったら必ず体験したいツアー。アルパカ以外にも、たくさんの動物たちと出会える楽しみ盛りだくさんのツアーです(詳しい内容などはこちら)。
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「マザーファームツアー」では、途中下車してアルパカやヒツジ、ヤギにエサをあげられます
トラクタートレインに乗って専用エリアを遊覧する「マザーファームツアー」。当日予約制なのでお早めに
「マザー牧場」で人気のアルパカを少しだけ紹介します。
白系の“こはる”は男の子。まさに“もこふわ”です
薄い茶系の女の子“イヴ”ちゃん。美しい毛並みと顔のホワイトがポイント
7月生まれの“アルタイル”くん。そう、七夕にちなんで“アルタイル=彦星”の意味です
2018年生まれの“あさひ”くん。朝日のようなにっこり笑顔が可愛いです
問合先 | 0439-37-3211 |
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住所 | 千葉県富津市田倉940-3 |
料金 | 【入場料】大人1500円/4歳~小学生800円/3歳以下無料【マザーファームツアー】大人1200円/4歳~小学生700円/3歳以下無料 |
市原ぞうの国(千葉県/市原市)
いちはらぞうのくに
ぞうの国でもアルパカとふれあえます。アルパカがいるのは「山の上レストラン」や「つみ木ハウス」の少し手前あたりです。ふれあいもエサやりも可能です。
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もこふわの白系アルパカ。「市原ぞうの国」は、ほかにもカピバラやラクダなどにエサをあげられます
問合先 | 0436-88-3001 |
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住所 | 千葉県市原市山小川937 |
料金 | 【入園料】大人1800円/小学生900円/3歳以上幼児500円/2歳以下無料 |
千葉市動物公園(千葉県/千葉市)
ちばしどうぶつこうえん
レッサーパンダをはじめ、ゴリラやハシビロコウ、ライオンなど、さまざまな動物が揃う動物公園。アルパカとふれあえるのは、2017年に誕生した新エリア「ふれあい動物の里」。エリア内には、アニマルタッチハウス、キッズパーク、バーベキュー場など親子向きのスペースが揃っています。
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茶系のアルパカ“ミッティー”
白系のアルパカ“キャンディー”
エサは種類も多く、あげればアルパカに大接近できます
スタッフとお散歩することもあるので、そのときふれあうことができます
問合先 | 043-252-1111 |
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住所 | 千葉県千葉市若葉区源町280 |
料金 | 【入場料】大人700円/中学生以下無料 |
MOFFアニマルワールド ふれあい動物園(千葉県/印西市)
もふあにまるわーるど ふれあいどうぶつえん
大型商業施設「BIGHOP」の中にある、屋内型ふれあい動物園。柵のないエリア内にはアルパカ、ヒツジや小動物などが気ままに暮らしています。イベントチケットを購入すればエサもあげられます。小学生以下は必ず保護者同伴で。
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アルパカのほか、ヤギ、ヒツジ、リクガメも暮らしています
問合先 | 0476-36-4460 |
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住所 | 千葉県印西市原1-2 BIGHOPガーデンモール印西2階 |
料金 | 【入場料】4歳以上880円/3歳以下無料 ※小学生以下は要保護者同伴 |
営業時間 | 12~19時(土・日曜、祝日は11時~)※最終入場は18時 |
アクセス | 公共交通:北総線印西牧の原駅→徒歩1分 車:東関東道千葉北ICから国道16号・県道4号経由18km37分 |
駐車場 | あり(BIGHOP駐車場)/2000台/4時間(8時間)まで無料、以降30分100円、当日24時まで最大300円(500円)※カッコ内は土・日曜、祝日の料金 |
埼玉のアルパカふれあいスポット
最後に、埼玉県では東武動物公園でアルパカとふれあえます。
東武動物公園(埼玉県/宮代町)
とうぶどうぶつこうえん
「東武動物公園」でアルパカがいるのは「ふれあい動物の森」。普段も柵の近くまで来てくれればふれあえますが、確実なのは「アルパカのおやつコーナー」。毎日、1日1回実施で、アルパカにエサをあげられます
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真っ白のアルパカ“ましろ”ちゃんは人気者です
秋から春にかけては「動物パレード」にも登場します
問合先 | 0480-93-1200 |
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住所 | 埼玉県南埼玉郡宮代町須賀110 |
料金 | 【入園料】大人1700円/3歳~小学生700円/2歳以下無料/60歳以上1000円 ※2020年4月より料金改定あり |
※アルパカの展示・ふれあい・エサやり体験等は料金を書いてないものは無料(入場料は別途必要)で、内容の変更、中止・休止する場合もあります。事前にご確認ください。また、シニアや学生はチケット購入時に証明書が必要な場合がありますのでご注意ください。
佐々木隆
ライター・編集者。『TVチャンピオン』で第4代遊園地王となって以降、遊園地・テーマパーク・水族館・動物園をはじめとするレジャー全般の専門家としても活動。各種メディア出演とともに辰巳出版『日本懐かし遊園地大全』も執筆した。JTBパブリッシング『るるぶ にっぽんの水族館』『るるぶ にっぽんの動物園』なども担当。
提供元・るるぶkids
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