目次

  1. ドクロ門を抜けると…
気絶する客も…世界一危険な「殺人植物園」とは
(画像=ドクロマークが入った「ポイズン・ガーデン」の門、『ナゾロジー』より引用)

イングランド・ノーサンバーランド州に、世界一危険な「殺人植物園」があります。

コカインやマリファナ、ケシ、マジックマッシュルームといった麻薬性の強いものから、トリカブトやベラドンナなど致死性のあるものまで、100種類を超える有毒植物が揃えられています。

もちろん園内の植物にはお触り禁止ですが、植物の放つガスを吸い込んで気絶する来園者もいるとか。

その危険な世界を、少しだけのぞいて見ましょう。

ドクロ門を抜けると…

この施設は、「アニック・ガーデン」という正式な複合庭園で、テーマごとにさまざまな植物が展示されています。

その中のひとつに、有毒植物だけを集めている「ポイズン・ガーデン」があります。

気絶する客も…世界一危険な「殺人植物園」とは
(画像=鉄門には「These plants can kill」の文字が、『ナゾロジー』より引用)

園内は専門家同伴のガイドツアーでのみ入場可能で、普段はドクロマークの入った黒い鉄門で閉じられています。

ゲートは、24時間体制で監視&厳重にロックされており、ツアー以外で入ることはできません。

アニック・ガーデン自体は1750年に開園されましたが、第二次大戦と戦後の余波を受けて荒廃。その後、1997年に再開発が行われ、2005年に「ポイズン・ガーデン」が開園されました。

気絶する客も…世界一危険な「殺人植物園」とは
(画像=美しい眺めですが、すべて殺人級にアブない植物です、『ナゾロジー』より引用)

ポイズン・ガーデンは、薬物教育の一環としてスタートし、園内には、古代から毒薬や麻薬として使われてきたあらゆる植物が揃っています。

しかし、植物はすべてドクロマークのお墨付きで、触れるのも、匂うのも、近きすぎるのも一切禁止。

気絶する客も…世界一危険な「殺人植物園」とは
(画像=ドクロマークが恐怖を誘います、『ナゾロジー』より引用)

例えば、下画像の「ジャイアント・ホグウィード」。

一見すると何の害もなさそうですが、強力な光毒性を持っており、樹液が皮膚に付着したまま日光や紫外線を浴びると、皮膚が激しく焼けただれます。

ひどい時は、皮膚表面にできた水ぶくれが7年間も続くそう。

気絶する客も…世界一危険な「殺人植物園」とは
(画像=ジャイアント・ホグウィード、右は園長のトレヴァー・ジョーンズ氏、『ナゾロジー』より引用)

こちらは、推理小説でもおなじみの「トリカブト」です。

青紫や黄色、ピンクなど鮮やかな花を咲かせますが、見た目に騙されてはいけません。花びらを含み、葉や茎、根っこに至るまですべてが毒です。

日本でも、ドクウツギ、ドクゼリと並んで「三大猛毒植物」に数えられ、口から摂取後、数十秒で死亡する即効性があります。

気絶する客も…世界一危険な「殺人植物園」とは
(画像=日本でも有名な「トリカブト」、『ナゾロジー』より引用)

こちらは「ベラドンナ」と呼ばれる有毒植物で、葉の表面に浮く油に触れると潰瘍を起こします。

実はブルーベリーと間違って食べられることがありますが、小さな子供はたった4粒で死に至るそうです。

気絶する客も…世界一危険な「殺人植物園」とは
(画像=下に生えているのが「ベラドンナ」、『ナゾロジー』より引用)

これらの他にも、聴覚性幻覚を引き起こす「ブルグマンシア」や日本にも植生する「ドクニンジン」、不整脈や消化器異常の原因となる「ジキタリス」など、世界中のあらゆる毒草が展示されています。

もしポイズン・ガーデンを訪れた際は、ガイドさんの指示を守って、くれぐれも命を落とさないようにしましょう。

提供元・ナゾロジー

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