こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
奈良といえば「鹿」をイメージされる方が多いと思います。昨年はコロナの影響で観光客が減り、鹿せんべいをもらえなくなり、鹿が狂暴化しているという根も葉もない噂が流れました。鹿せんべいは鹿にとって主食ではなくおやつ感覚。奈良公園や若草山でシバや木の実を食べていますので、食いっぱぐれることはありません。なので鹿たちは、コロナで右往左往している人間たちを横目で見ながら1300年以上前からいつも通り悠々と過ごしています(笑)。

さて奈良の鹿は5月中旬から7月頃にかけて出産のピークを迎えます。
『この時期になると奈良の鹿愛護会は、鹿と人が仲良く暮らす環境づくりのため、出産を控えたお母さん鹿を鹿苑(ろくえん)に保護しています。保護されるお母さん鹿は、ストレスを感じることなく安全・安心な出産や子育てをしています。鹿の赤ちゃんたちが誕生するシーズンは、5月中旬から7月頃)の6月には、この期間限定で大集合した可愛らしい鹿の赤ちゃんを特別公開しています。この時期にしか見られない鹿の赤ちゃんと、ほほえましい鹿の親子の姿をぜひご覧ください。』【案内パンフレットより引用】

子鹿公開 赤ちゃん鹿 大集合!
鹿苑は奈良公園内にあります。

春日大社の参道を春日大社に向かって右手に見えてきます。週末(土日)の開園11時前後は行列ができていました。(行列は開園後30分程度で解消されます)

チケット販売所で料金を払います。

チケット販売所横に当日の母鹿と子鹿の頭数が貼り出されています。

苑内は一方通行です。壁側を進み、階段を上がります。

園内はこのような感じです。人が鹿を見下ろす感じです。

左側が子鹿公開会場、右側が保護した鹿を飼育しているスペースです。

鹿苑での注意事項。
(1)場内は一方通行、(2)最前列は柵に注意、(3)日傘は最上階にて、(4)禁煙、(5)三脚と自撮り棒は禁止。十分注意してください。

会場専用の鹿のおやつが100円で販売されています。これは外に持ち出してはいけません。

皆さん子鹿の動きに注目していますね!

子鹿をさがしてみましょう!

まだ水は飲めないので何だろうと興味津々です。

真ん中のブロック。よく見ると中に子鹿がいます。

母親は子鹿の匂いで自分の子供を見分けるそうです。

また別の日...
まさに生まれたばかりの子鹿です。子鹿が立ち上がろうとしています。母親もしっかり子鹿を支えます。

しっかりパラソルの下に陣取っています。

母鹿の後に子鹿が続きます(笑)。

母鹿が自分の子を匂いで確認しています。

眠気に耐えている子鹿たち...。周りの様子が気になるようです。

意外と子鹿は母鹿にべったりではなく自分たちで行動していました。

ブロックの中に並んでいました。

丸太の中に隠れているのかな?上からだと丸見えだよぉ~。

暑いときは日陰に固まっています。

会場の外にはパネル展示コーナーがあります。

奈良の鹿愛護会の活動などをパネル展示しています。興味深い内容で見学者も真剣に読んでいました。

鹿の鳴き声はこういう意味だそうです。

事務所にはトイレや休憩所があります。

PRスペースでおすすめなのは「子鹿ノート(200円)」

そして「エコバック(300円)」

子鹿公開を動画で紹介
鹿苑の様子や周辺の雰囲気は"うわじい"さんに動画を提供してもらいました。動きがある動画で見ると、いっそう鹿苑の雰囲気が分かります。
子鹿公開会場の詳細
- 場所:鹿苑 子鹿公開会場(奈良市春日野町160-1)
- 公開時期:2021年は6月1日~6月30日(予定)
- 公開時間:11時~14時まで ※入場は13時30分まで
- 休苑日:月曜日
- 料金:一般300円(高校生以下は無料)
- アクセス:JRおよび近鉄奈良駅より奈良交通バス「市内循環外回り」に乗車。「春日大社表参道」下車。東へ徒歩約7分。JR奈良駅から歩くと約30分、近鉄奈良駅から歩くと約20分かかります
- 駐車場はありません。近隣の有料駐車場を利用することになります
- 今年(2021年)の会場は収容人員700名のところ定員300名にしています。各自コロナ対策をしっかりとお願いします
- 小雨決行・悪天中止となります
- 子鹿の体調などを考慮して、予告なく中止する場合があります
奈良の鹿は天然記念物
奈良の鹿愛護会からの注意です。
- 絶対に鹿せんべい以外のエサは与えてはいけません
- 鹿苑以外で子鹿を見かけてもそっと見守りましょう

- 子鹿には絶対に触ってはいけません。人間の匂いが付くと母鹿が子育てを放棄してしまうことがあります
- 母鹿には注意が必要です。母性本能が強く子鹿を守るため、人間に攻撃してくることがあります
- ゴミは必ず持ち帰りましょう

奈良公園の鹿は人間に慣れていますが、野生動物です。鹿が嫌がる行為をするとこのように「かむ」「たたく」「突く」「突進」してきます。

ボクたちを守るためにお願いします!

ワタシたちを守るためにお願いします!

ヒトとシカと自然の協和を!

鹿せんべいをあげてみよう!
鹿せんべいは奈良公園内や東大寺付近、興福寺付近で販売しています。

どこで買っても10枚200円です。鹿せんべいを買ったら、その場を一目散に離れましょう。

鹿せんべいをあげるコツは「1頭に1枚あげて、その場を離れる」です。でないとこのように囲まれて服やカバンを噛まれます...。

鹿せんべい売り場付近にいる鹿は常に鹿せんべいをもらっているので、少し離れたところにいる子にあげると喜んでくれますよ。

鹿せんべいを買ってね!

奈良で待ってま~す!

※当記事は2021年6月に訪問した時のものです。コロナ対策は各自しっかりお願いします。

文・写真 中尾勝/提供元・たびこふれ
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