ドイツの古豪、チュチマ グラスヒュッテは、近年、主力であるフリーガーを筆頭に、レッドやグリーン、さらにグラデーションなど、従来なかったカラーリングを文字盤に取り入れ、デザインの幅を広げている。
2021年もこの流れを引き継ぎ、50気圧防水を誇るM2 セブンシーズにユニークな新色が追加された。インパクトのあるカラーリングでかなり目を引くが、これ以上に筆者が気になったのはもうひとつの新作である“フリーガー エアロクラブ”だ。
本作はチュチマが長年スポンサーを務める、エアスポーツ愛好家クラブの“ジャーマン・エアロクラブ”とのコラボレーションによって生まれた新シリーズである。細身の針やアワーインデックスが採用されたシンプルなデザインは、自社製ムーヴメントを搭載するパトリアコレクションを彷彿とさせる上品な仕上がりだ。
もっとも搭載しているのはエボーシュベースの自動巻きキャリバー330である。チュチマ渾身の自社製手巻きムーヴメントでこそないが、そのぶん価格は20万円アンダーとリーズナブル。スペックとデザインを考えればかなりお買い得であろう。フリーガー スカイなど同社ではとりわけ機械式のエントリーモデルが充実しているが、本作の登場でますますその選択肢が広がった。
ファッション性も意識したハイスペックな実用時計
実はチュチマでは過去にもダイバーズモデルの“DI300”でオレンジやイエローといったカラー文字盤を展開していた。今年、M2 セブンシーズに追加された新色は、まさしく当時のモデルを思い出させる、奇抜なカラーリングが特徴だ。
さらに今作では、裏面に文字盤と同色のカラーを採用したラバーベルト仕様も登場しており、そのインパクトはDI300以上。人とは違った時計を探している人にもうってつけである。しかも50気圧の防水性能に加え、チタンモデルでありながら、価格は25万円アンダー(チタンブレス仕様は約32万円)と良心的。エアロクラブ同様に機械式のエントリー機としてもおすすめだ。
【問い合わせ先】
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文・堀内大輔/提供元・Watch LIFE NEWS
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