ソリュース先端素材は独自の技術で開発した正孔輸送層(Hole Transport Layer、HTL)が、LGディスプレイの最終的な承認を獲得し、6月中旬に量産供給を控えていると明らかにした。
ソリュース先端素材は既存の顧客であるサムスンディスプレイと中華圏のパネル社にもOLEDパネルのコア材料を現在供給中である。
今回LGディスプレイに供給する正孔輸送層(HTL)は、TV用OLEDパネルに適用する予定で、ソリュース先端素材が独自の特許を保有している。
OLEDパネルは、電流が移動する共通層と光を出す発光層で構成されている。共通層に属する正孔輸送層(HTL)は、発光効率とパネルの寿命を左右する核心素材としてOLEDパネル層のうち、使用量が最も多い。
キム・テヒョン=ソリュース先端材料、電子材料事業本部長は「LGディスプレイへの新規納品の成功により、製品ポートフォリオの多角化と顧客の多様化という二兎を得たことになる」とし「坡州工場の生産ラインに正孔輸送層(HTL)の供給を段階的に拡大することを目標にOLED TVの普及元年に対応する」と語った。
一方、ソリュース先端材料の電子材料事業本部は、3年連続で年間30%の売上成長を遂げ、同社の高付加素材事業能力を一層高めた。主力の売上高製品正孔防御層(Hole Blocking Layer、HBL)は、独自の特許に支えられ、OLED有機材料の市場で8年連続独占的地位を享受している。 2021年初めには、約230億ウォンを投資して、中国江蘇省にOLED材料工場を着工し、グローバル事業への進出を公式化している。
2021年下半期から、発光材料に加えて、高分子EN材料・QD(量子ドット)のインクなどの非発光材料でまで事業領域を大幅に拡大して長期的な成長動力を確保する計画だ。
提供元・コリア・エレクトロニクス
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