熊本県内各地に存在する、巨木の数々。

深い森の奥深くに、ちょっとした木立の中に、そして時にはぽつんと一本だけ立っている、さまざまな巨木を訪ねます。

今回は宇土市にあるクスノキ「栗崎の天神樟」を見てきました。

目次

  1. 栗崎の天神樟って?
  2. まさに御神木
  3. 「打越の天神樟」にも寄ってみました

栗崎の天神樟って?

「栗崎の天神樟」はその名のとおり、宇土市栗崎町に立つクスノキ。

場所は宇土シティモールから車で5分ほどのところです。

Googleマップで「栗崎の天神樟」と入れたら、無事にたどり着けました。

【くまもとの巨木】宇土の林に立つご神木「栗崎の天神樟」
(画像=『肥後ジャーナル』より引用)

宇土市のサイトにある観光情報ページには「栗崎公民館を利用(5台駐車可能)」して良い旨の記載があるので、栗崎公民館に車を停めました。

【くまもとの巨木】宇土の林に立つご神木「栗崎の天神樟」
(画像=『肥後ジャーナル』より引用)

巨木があるのは公民館の道向かい。観音様の祠を左手に、さらに奥へと進んで行きます。

【くまもとの巨木】宇土の林に立つご神木「栗崎の天神樟」
(画像=『肥後ジャーナル』より引用)

あじさいがほんのりハート型でした。かわいい。

【くまもとの巨木】宇土の林に立つご神木「栗崎の天神樟」
(画像=『肥後ジャーナル』より引用)

鳥居の向こうに階段が続き、その先に立っているのが「栗崎の天神樟」です。

【くまもとの巨木】宇土の林に立つご神木「栗崎の天神樟」
(画像=『肥後ジャーナル』より引用)

階段は苔むしているので、雨の後などは滑りやすくなります。ご注意くださいませ。

まさに御神木

【くまもとの巨木】宇土の林に立つご神木「栗崎の天神樟」
(画像=『肥後ジャーナル』より引用)

階段を上りきると正面に立っているのが栗崎の天神樟です。静かな木立の中に佇んでいます。

高さは約27.5m、幹の周りは約12.3m。昭和44年に県指定天然記念物に指定されました。

【くまもとの巨木】宇土の林に立つご神木「栗崎の天神樟」
(画像=『肥後ジャーナル』より引用)

樹齢はおよそ400年以上と伝えられています。枝が大きく左右に広がり、東西33mもあるのだとか。
たった1本の木だけれど、森のような広がりがあります。

【くまもとの巨木】宇土の林に立つご神木「栗崎の天神樟」
(画像=『肥後ジャーナル』より引用)

手前に小さな祠のようなものがありますが、一般的な神社にあるような拝殿や本殿のような建物はありません。

クスノキはまさにご神木、いや神様そのものなのかも。

【くまもとの巨木】宇土の林に立つご神木「栗崎の天神樟」
(画像=『肥後ジャーナル』より引用)

幹は下の方から三つに枝分かれしています。大きく広がっているのはそのためかも。

三柱の神、という雰囲気。

【くまもとの巨木】宇土の林に立つご神木「栗崎の天神樟」
(画像=『肥後ジャーナル』より引用)

巨木って基本的にはどれも人智を超える存在!という感じがするものだけれど、このクスノキは特に神秘的な雰囲気がありました。

「打越の天神樟」にも寄ってみました

【くまもとの巨木】宇土の林に立つご神木「栗崎の天神樟」
(画像=『肥後ジャーナル』より引用)

ちなみに栗崎の天神樟から車で3、4分のところに、もう一つの巨木「打越の天神樟」があります。

突如として天神樟の多発地帯のようなので、クスノキ好きの皆様ぜひどうぞ。どちらもかっこいいです。

こちらは高さ約22メートルですから、栗崎に比べて一回り小ぶり。

それでも樹勢は良く枝ぶりも良い木で、見応えは充分です。合わせて訪ねるのもおすすめですよ。

*ご紹介する巨木は各自治体で天然記念物や文化財に指定されているもののほか、地元の人たちに長く大切にされてきた木ばかりです。
無理に登る、枝を折るなどの行為で木をいためることのないよう、お願いいたします。

栗崎の天神樟

所在地宇土市栗崎町

※記事中の情報は取材時点のものです。内容等変更になっている場合がございます。

文・羽田さえ/提供元・肥後ジャーナル

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