200メートル防水以上のスペックを備えた本格ダイバーズウオッチのなかから、編集部が厳選したおすすめの3モデルを紹介。
本格派の防水性能とアンティーク風のデザインの合わせ技
いよいよ夏本番! コロナ禍が続くなかではこれまでのように気軽に外出することもできないが、そこはやはり、夏のコーディネイトにぴたりとハマる、ダイバーズウオッチが欲しくなっている人も多いことだろう。
一般的にダイバーズウオッチとして認められるには200メートル以上の防水性と逆回転防止機能付き回転ベゼルを搭載していることが前提だ。なぜかというと100メートル程度の防水性の場合、たとえ数メートルの深さの水に入れて使用したとしても、腕の動きなどで思わぬ負荷がかかり、故障や破損の可能性が高くなるためだ。日常生活で使用するのであれば、100メートル防水でもよほど酷使しない限りは問題ないが、安心して使うには200メートル以上の防水性を備えていることが望ましい。
もうひとつ、注目したいのはデザイン。ダイバーズウオッチという特殊なジャンルのため、どうしても防水性や機能面に注目が集まりがちだが、デイリーユースで使用するのであれば、シチュエーションや、服装を選ばずに着けやすいデザインであることも重要だ。
そこで、編集部としておすすめしたいのが、1960年代あたりのダイバーズウオッチをベースにした、アンティークスタイルのモデル。当時のモデルから範を得ているため、現在のダイバーズウオッチよりも若干小振りで着けやすいサイズ感であることに加え、大人のデイリーウオッチに最適な、アンティークウオッチを思わせるデザインを備えているのも魅力といえる。今回は、頑張れば手が届く10万円台の価格帯から、おすすめの3モデルを紹介していこう。
編集部のおすすめモデル-其の1
SEIKO PROSPEX(セイコー プロスペックス)
ダイバースキューバ ヒストリカルコレクション 国産ファーストダイバーズ 現代デザイン
時計好きの間では“ファーストダイバー”の通称で知られる、1965年に登場した国産初のダイバーズウオッチをベースに、現代的な解釈を加えた人気モデル。オリジナルのシャープでマットな印象を継承しつつ、ケースのサイドラインに鏡面を入れるなど、随所に現代的なアレンジを加えた仕上がりが実に魅力的。黒文字盤のSBDC051ではケースとマッチするシャープなデザインのスチールブレスを組み合わせ、幅広いシーンに対応可能な汎用性の高いデザインに仕上げられている。デザイン、スペックの両面で現代的なアレンジを加えた復刻デザインが実にかっこいい。
見た目に加えて着用感でも薄さを感じさせるため、ケースサイドから裏ブタに向かって、すり鉢状に絞り込んだフォルムを採用。
独自の表面加工技術“ダイヤシールド”を施すほか、ケースのサイドラインに鏡面を入れるなど随所に現代的アレンジをプラス。当時はなかったブレスの設定も現代的アレンジのひとつだ。
ベゼルのトップリングはIP処理が施される。形状の異なる時分針は水中での判読性を高め、さらに広く蓄光塗料を塗布することで暗所での視認性も確保。
裏ブタは、オリジナルはシンプルなイルカマークだったが、現代のダイバーズは波をモチーフにした凝ったデザインを採用。
【問い合わせ先】
セイコーウオッチ お客様相談室
TEL. 0120-061-012
編集部のおすすめモデル-其2
MIDO(ミドー)
オーシャンスター トリビュート
1960年代のミドーウオッチにインスパイアされた“オーシャンスター トリビュート”から登場したコンビデザインの新作。アルミニウム製リングをインサートした逆回転防止ベゼルを備えたダイバーズウオッチ王道のデザインをベースに、現行のダイバーズウオッチとしては小振りな40.5mmケース、グラスボックスサファイアクリスタル、細かいコマを組み合わせた11連のブレスレットなど、アイコニックなディテールを採用することで60年代の時計の雰囲気を再現。主張しすぎないコンビデザインと、アンティークスタイルの意匠の相性も良好。最大80時間パワーリザーブを確保しており、実用性も高い。
【問い合わせ先】
ミドー/スウォッチ グループ ジャパン
TEL:03-5992-4611
編集部のおすすめモデル-其の3
YEMA(イエマ)
スーパーマン ヘリテージ63
1960年代に人気を博したヘリテージモデル“スキンダイバー”を再現。ベゼルロック機構、シャベル形秒針など、アイコニックな意匠に加え、印象的な台形インデックスなど、60年代に流行した意匠が個性を主張。安易なアレンジを加えることなくオリジンの意匠とテイストを継承し、しかも加工技術の進歩によりディテールのクオリティを格段に向上させている。近年、復刻モデルが各社からリリースされているが、60年代スタイルのレトロなデザインがほかとひと味違うオリジナリティーを主張している。
1960年代に開発されたイエマ独自のベゼルロック機構。リューズとベゼルの間に特殊なパーツを備え、リューズをねじ込むことでベゼルを固定する。
1960年代に流行した、12・6・9のインデックスが台形になっている意匠を再現。特徴的な見た目の魅力に加え、夜光塗料を塗布しており視認性も良好だ。
【問い合わせ先】
イエマジャパン
TEL.03-5875-8810
提供元・Watch LIFE NEWS
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