身近な題材がテーマの現代アートは、リアルに作品の意味を感じられる。

NIKEスニーカーをモチーフに、 消費社会の“記号“の性質をテーマにしたアート作品
(画像=『IGNITE』より 引用)

■YICCA現代美術コンテストで受賞

デザイン・ブランディング事業を手がけるセイタロウデザインの代表・アートディレクターの山﨑晴太郎氏は、NIKEスニーカーをモチーフに消費社会における”記号“の性質をテーマにしたアート作品でイタリアの「YICCA PRIZE 2021(YICCA現代美術コンテスト)」を受賞した。

横浜市出身、立教大学卒、京都芸術大学芸術修士の山﨑晴太郎氏。

NIKEスニーカーをモチーフに、 消費社会の“記号“の性質をテーマにしたアート作品
(画像=『IGNITE』より 引用)

企業・サービスのデザインブランディングを中心に、グラフィック、WEB、空間、プロダクトと多様なチャネルのアートディレクション・デザインワークを手がける。2017年よりアート活動を開始。ペインティングやインスタレーションを国内外で発表。

FMヨコハマ「文化百貨店」のメインパーソナリティーであり、東京2020組織委員会スポーツプレゼンテーション・クリエイティブアドバイザーを務めている。

NIKEスニーカーをモチーフに、 消費社会の“記号“の性質をテーマにしたアート作品
(画像=『IGNITE』より 引用)

今回の受賞に伴い山﨑晴太郎氏は、6月17日~7月1日にイタリア・ミラノで開催するファイナリスト18名の作品の展覧会に参加し、新作のNIKEのスニーカーをモチーフにした、消費社会の”記号“の性質をテーマにしたアート作品を発表・展示する。

■受賞作品のコンセプト

タイトル:Icon Made of Sand / 砂でできたアイコン #01 “Nike AIR JORDAN 1”

NIKEスニーカーをモチーフに、 消費社会の“記号“の性質をテーマにしたアート作品
(画像=『IGNITE』より 引用)

我々の消費は、異なる価値観をもった未来から一体どのように見えるのだろうか。そんな素朴な疑問に端を発する作品である。

東京のストリートカルチャーの中育ったライフスタイルの中に、ナイキのスニーカーというものは常に絶対的なアイコンとして存在している。

これは、砂でできたスニーカーの彫刻だ。砂でできたNIKE AIR JORDAN1と、アクリルでできたロゴマークでできている。

記号消費のアイコンとしての部分と機能物質としての部分を切り離し、異なる素材と時間経過を与えたものである。概念を解体し、異なる時間を与えて異なる二つの要素を再構築する。

我々はアイコンを好み、アイコンと共に生き、アイコンを消費している。これは、現代に生きる我々に向けた、未来からの手紙である。

仕様:鋳造砂、エポキシ樹脂、顔料
サイズ:W300mm D300mm H150mm
制作協力:株式会社JMC

■消費社会における「記号」がテーマ

最後に、受賞作品に関する山崎晴太郎氏のコメントを紹介する。

今回のシリーズは、消費社会における「記号」をテーマにしています。

アートディレクターとして日々大量の「記号」に向きあう中で、その動的で遂行的な特性を形作ったものです。

我々の消費生活を支えるものの三つの領域から表現したNIKEの本作を#01として、今後もさまざまな「記号」シリーズの作品を発表していきます。

NIKEスニーカーをモチーフに、 消費社会の“記号“の性質をテーマにしたアート作品
(画像=『IGNITE』より 引用)

山崎晴太郎氏の作品が国内でも展示され、リアルに鑑賞する機会ができることを期待する。

(冨田格)

提供元・IGNITE

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