57歳でエイズによる癌で亡くなったホルストンが再ブーム!Netflix『ホルストン』が話題
(画像=Netflixオリジナルシリーズ『HALSTON/ホルストン』独占配信中、『SEVENTIE TWO』より引用)

 2021年5月14日に配信が開始された、Netflixのオリジナルドラマ『HALSTON/ホルストン』が世界中で話題になっている。ロイ・ホルストン・フロウィック(Roy Halston Frowick)は、アメリカのラグジュアリーブランド「ホルストン(Halston)」の創設者で、彼の画期的なデザインは今日のファッション業界にも影響を及ぼし続けている。1961年の大統領就任式でジョン・F・ケネディ(John F Kennedy)の妻ジャクリーン・ケネディ(Jacqueline Kennedy)が、ホルストンがデザインした帽子を着用したことから彼の名がアメリカ中に知れ渡り、1970年代には自身の名前を冠したブランドでファッション界を席巻した。帽子職人として名が知られるようになったホルストンは、1966年に「ホルストン」として洋服も販売するようになった。彼のデザインの特徴は、ジャンプスーツやシャツドレスなどのよくある洋服を、ジャージ、カシミア、ウルトラスエードなど多様な素材を用いてつくることで、全く新しい印象を持たせる点にある。『ニューズウィーク』誌に「アメリカで最高のファッションデザイナー」とも称され、「アメリカらしさ」の定義ともなっているのが「ホルストン」だ。

 本作は、ロイ・ホルストン・フロウィックをユアン・マクレガー(Ewan McGregor)が演じており、ライザ・ミネリ(Liza Minnelli)役にはクリスタ・ロドリゲス(Krysta Rodriguez)が起用されている。ストーリーは実話に沿って展開されており、一時はホルストン帝国を築くまでに上り詰めたファッションアイコンの栄光と転落が描かれている。ブランドビジネスが好調だったホルストンは友人のライザ・ミネリにインスパイアされ、新たに香水作りを始めるが、それが彼を転落街道へ導くことになった。香水ビジネスに不安と焦りを感じていた彼の精神状態は不安定で、恋人とうまくいかなくなり薬物にも手を染めてしまう。荒んだ生活を送るホルストンを友人たちが見放していく中、ビジネスでの失敗の連続と、突然の訃報が彼をさらに追い詰める。かつての姿とは見違えるほど落ちぶれたホルストンは、人生最後の旅に出る決意をする。

 1990年に57歳でエイズによる癌で亡くなった後も、「ジミー・チュウ(Jimmy Choo)」の共同創設者のタマラ・メロン(Tamara Mellon)らが「ホルストン」を復活させようとするなど、これまでにもたびたび「ホルストン」のリバイバルブームがあった。没後31年となった今年、ネットフリックスでの放映をきっかけに「ホルストン」ブランドが再び注目されている。

57歳でエイズによる癌で亡くなったホルストンが再ブーム!Netflix『ホルストン』が話題
(画像=『SEVENTIE TWO』より引用)
57歳でエイズによる癌で亡くなったホルストンが再ブーム!Netflix『ホルストン』が話題
(画像=『SEVENTIE TWO』より引用)
57歳でエイズによる癌で亡くなったホルストンが再ブーム!Netflix『ホルストン』が話題
(画像=『SEVENTIE TWO』より引用)
57歳でエイズによる癌で亡くなったホルストンが再ブーム!Netflix『ホルストン』が話題
(画像=『SEVENTIE TWO』より引用)
57歳でエイズによる癌で亡くなったホルストンが再ブーム!Netflix『ホルストン』が話題
(画像=『SEVENTIE TWO』より引用)
57歳でエイズによる癌で亡くなったホルストンが再ブーム!Netflix『ホルストン』が話題
(画像=『SEVENTIE TWO』より引用)


文・西岡愛華/提供元・SEVENTIE TWO

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