アメリカを拠点とする新興企業「Ampere」が、アプリでレンズの明暗を調整できるサングラス「Dusk(ダスク)」を発表しました。
状況に合わせて瞬時に色合いを変化させるだけでなく、スマートグラスとしてさまざまな便利機能が備わっています。
現在、クラウドファンディングサイト「IndieGogo」で目標の1000%以上の支援が集まっています。
スマートサングラス「ダスク」は状況に応じて色合いを調整できる
新しく発表されたスマートサングラス「ダスク」は、状況に合わせて1秒以内で色合いを変化させられます。
可視光透過率を3~35%まで自由に調整可能なため、曇りの日や快晴の日など、太陽光の強さや周囲の明るさに応じて変更できます。
また、レンズはUVA(地表に届く紫外線のうち95%)とUVB(地表に届く紫外線のうち5%)両方をカットするため、紫外線遮断率100%とのこと。
色合いを調整する1つの方法は、片方のアーム下部についた小さなボタンです。
ボタンを押すだけで、事前に設定された3つの色合いから選択できるのです。
もう1つの方法は、専用アプリの使用です。
さらに細かい調整ができ、自分好みの設定を保存することも可能。
加えて周囲の光レベルに応じて自動的に色合いがシフトする「自動設定」もあります。
サングラスの色合いは、見た目や印象にも大きく影響を与えるため、誰かと会ったり話したりするときだけ色合いを薄くする、といった使い方もできるでしょう。
音楽や電話も楽しめるスマートサングラス 価格は約3万円
ダスクには、通常版「ダスク」と簡易版「ダスク ライト」の2タイプが用意されており、通常版にはスピーカーとマイクが内蔵されています。
これにより、音楽を再生したり電話に出たりできます。
色合い変化や音楽再生には電力を消費するため、小型長時間バッテリーが内蔵されています。
Ampere社によると、フル充電するならサングラスだけで7日間、スピーカーで4時間再生できるとのこと。
またダスクには耐水・防塵性があり、雨に濡れる程度であれば問題ないと言われています。
現在、通常版ダスクの価格は249ドル(約2万8000円)、ダスクライトは179ドル(約2万円)で入手可能であり、8月から出荷開始予定です。
オシャレでスマートなサングラスが欲しい方は、チェックしてみてはいかがでしょうか?
参考文献
App-controlled smart sunglasses change tint on demand
提供元・ナゾロジー
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