【第5位】au PAY(Pontaポイント)
現在、au PAYの利用でもらえるのは「Pontaポイント」だ。ファミマでの買い物やリクルート系のWebサービスで貯めたり使ったりすることができるが、au PAYアプリではこのPontaポイントを「ポイント運用」か「ポイント投資」のいずれかで運用できる。
まず、「ポイント運用」は証券会社の口座は不要で、100pt以上1pt単位でPontaポイントを運用することができる。もちろん手数料は無料だ。au PAYによれば、すでにポイント運用の利用者は50万人を突破しており、96.8%の人がポイント増を達成(2019年4月〜2020年12月の調査)しているという。もちろん、ポイント投資で増やしたPontaポイントは、そのままau PAYでの支払に利用できるのがうれしい。
一方「ポイント投資」のほうは「auカブコム証券」の口座開設が必要になる本格的な投資。自分で投資信託商品を選んで投資することなるので、「ポイント運用」のようにお手軽ではない。手数料は無料だが、投資信託の運用管理費用は別途必要になる点は注意したい。
【第4位】dポイント投資(dポイント)
NTTドコモが提供するdポイントを、スマホのd払いアプリやWebサイトで運用するのが「dポイント投資」だ。証券会社の口座は不要で手数料も無料。100ptから100pt単位で運用ができ、上限は1回あたり20万ptまでとなっている。d払いアプリのホーム画面で「dポイント投資」を選択したら、「おまかせ運用」か「テーマで運用」のどちらかを選んで運用するdポイント数を入力するだけでOKだ。
ちなみに「おまかせ運用」はその名の通り“おまかせ”だが、ハイリスクハイリターン型の「アクティブ」とローリスクローリターン型の「バランス」の2種類からコースを選べる。一方の「テーマ運用」では「日経平均株価」「新興国」「クリーン・エネルギー」「米国大型株」「金(ゴールド)」などから投資商品を選択して投資することになる。なお、dポイント投資では「期間・用途限定」のポイントでは運用できない点には注意しよう。
もし、証券会社で本格的な投資をしたいなら、1万円以上からほったらかし運用できる「THEO+docomo」や、100ptから株を購入できる「日興フロッギー+docomo」なども用意されている。
【第3位】PayPayボーナス運用(PayPayボーナス)
PayPayボーナス運用はPayPayアプリでポイントを増やせるサービス。利用者の95.9%が運用益を出し、平均運用損益は+18.5%もあるという。2021年4月には利用者が300万人を突破しているそうなので、今はもっと上位にランクされているかもしれない。実際のPayPayボーナス運用はPayPay証券が行っているが、口座を開く必要はなく手数料も無料。また、PayPayボーナス運用は1ptから好きな金額で運用できるが、PayPayボーナス以外のPayPayマネー、 PayPayマネーライト、PayPayボーナスライトでは運用できない点には注意したい。
PayPayボーナス運用は、PayPayアプリのホーム画面にある「ボーナス運用」をタップし、短期運用向けの「チャレンジコース」か長期運用向けの「スタンダードコース」のどちらかを選んでポイントを追加すればいい。ちなみに、PayPayボーナス運用では、毎月定額の積立投資ができる「自動追加」を選ぶことも可能となっている。
なお、筆者が実際にPayPayボーナスを運用した方法や結果については→こちらで確認してほしい。
【第2位】ネオモバ/SBI証券/BitFlyer(Tポイント)
CCCが運営するTポイントはTSUTAYA、ファミマ、Yahoo!ショッピング、PayPayモールなどで、幅広く貯めたり使ったりできるポイントサービス。そんなTポイントでも株や投資信託、FX、ビッコインなどでポイント投資ができる。Tポイントは受け皿となるスマホ決済アプリがないので、基本的には証券会社に口座を開設して運用することになるが、1pt〜100pt程度で投資することが可能となっている。
まず、株式は「ネオモバ(SBIネオモバイル証券)」の口座開設が必要になる。通常、株は100株単位での購入となり最低でも数万円の資金が必要だが、ネオモバでは1株・500円から株が買える。また、サービス料は220円かかるが、毎月200ptが付与されて実質20円となる場合も。同様に、外貨の売買ができるFXもネオモバで投資できる。最低5円から取引可能で、1,000通貨まではスプレッド(手数料)が0円となる。
投資信託はSBI証券の口座開設が必要になる。手数料は無料で100円から投資信託商品の購入が可能だ。さらに、Tポイントでは「BitFlyer」に無料会員登録すれば、100ptから仮装通貨のビットコインに交換することも可能となっている。
【第1位】楽天ポイントクラブ「楽天ポイント」
2014年から開始された楽天ポイントは、2020年9月には累計発行ポイント数が2兆ptを突破するなど、日本を代表する最強のポイントシステムとなっている。その楽天ポイントは、「楽天ポイントクラブ(RakutenPointClub)」というアプリやWebサイトからポイントを運用することができる。具体的には「ポイント運用」と「ポイント投資」の2つがあるほか、2021年3月には「ビットコイン」の運用も可能になっている。
まず、「ポイント運用」では証券会社の口座開設は不要で手数料は無料。100pt以上から運用できる。値動きの荒い「アクティブコース」と安定的な値動きの「バランスコース」の2つからコースを選んで、ポイント数を入力すればOKだ。楽天ポイント運用は、誰でもゲーム感覚で手軽に始められるので、2020年11月時点ですでに300万人を突破。今回の調査でランキング1位になるのも納得であろう。
これに対し「ポイント投資」は、まず楽天証券で口座を開設する必要があり、実際に国内株式、投資信託、バイナリーオプションといった投資商品をポイントで購入して運用をすることになる。なお、筆者が実際にポイント運用した方法やその結果については→こちらで確認してほしい。