Apple Pencilによる最もなめらかな描画に対応

筆者が本稿を執筆している2021年6月現在、アップルのiPadは全モデルがApple Pencilを使ってイラストや文字や書いたり、アイコン選択などのタッチ操作したりすることができる。ディスプレイのバックライトシステムが変わっても、専用の入力デバイスであるApple Pencilによるスムーズな書き心地は新しいiPad Proにも受け継がれている。

上位のiPad ProとiPad Airは軽量・コンパクトで、iPadの側面にマグネットで接続して充電する第2世代のApple Pencilが使える。さらにこの2機種はタッチセンサーとカバーガラス、液晶パネルを一体化したフルラミネーションディスプレイを搭載しているので、線が描かれる位置とペン先との間にギャップがほとんど生まれない。従って、まるで紙にペンを走らせているみたいに自然な描画感を得ることができる。

史上最高の性能だけじゃない! 新しい12.9インチの「iPad Pro」を買うべき4つの理由
(画像=フルラミネーションディスプレイ、ProMotionテクノロジーによるApple Pencilを使った滑らかな書き心地がiPad Proの特徴だ、『BCN+R』より引用)

加えて効いてくるのが最上位モデルであるiPad Proだけが搭載するリフレッシュレート120Hz対応のProMotionテクノロジーだ。文字を書いたり、線画を描く際にiPad Proはペン先の直下で線が生成されて、筆運びに合わせてペン先がぴたりと追従してくるような感覚を伴う。

iPad Proには12.9インチと11インチの二つのサイズがあるが、iPadでイラストや図面を描いたり、デジタル写真のレタッチ作業等に活用することを考えている方には、より多くの情報を一度に読み書きできる大判12.9インチiPad Proをおすすめしたい。

リモートワークにも心強い5G/Wi-Fi 6対応

iPad Proのラインアップには、やや高価になるがWi-Fiのほかにモバイル通信機能が使えるWi-Fi+Cellularモデルがある。最新世代のiPad ProはSub6方式の5G高速通信に対応した。nano-SIMとeSIMのデュアルSIM対応なので、たとえば今後海外に出かける機会が訪れた時に、現地で提供されている安価なデータ通信プランを購入・追加して通信料金を安く抑えることもできる。

史上最高の性能だけじゃない! 新しい12.9インチの「iPad Pro」を買うべき4つの理由
(画像=Cellular通信対応モデルは5G高速通信が可能。物理SIMとeSIMが使える、『BCN+R』より引用)

Wi-Fiによる無線通信は最新規格のWi-Fi 6をサポートするので、自宅に高速ネットワーク通信環境を構築すれば、在宅リモートワークのビデオ会議もスムーズにこなせる。フロント側のTrueDepthカメラには被写体となる人物が移動しても常に動画映像の中央に自動配置する「センターフレーム」機能も初搭載。本機能はオフにもできる。

iPad ProをよりノートPCライクに活用したい方は、本体の保護カバーの役割を兼ねるMagic Keyboardを追加購入すると良いだろう。MacBookのようにスムーズな打鍵感が得られるキーボードには暗い場所に移動すると自動点灯するバックライトキーも搭載されている。キーボードの充電が要らないところもアップル純正アクセサリーらしい特徴と言えるかもしれない。

史上最高の性能だけじゃない! 新しい12.9インチの「iPad Pro」を買うべき4つの理由
(画像=Magic Keyboardは新色「ホワイト」が登場。新しい12.9インチのiPad Proは本体の厚さが前の機種よりも0.5ミリほど厚くなっているので、厚手の保護フィルムなどを装着して“以前のMagic Keyboard”をそのまま使う場合は注意が必要だ、『BCN+R』より引用)

すべてのタスクに快適さを実感させてくれるApple M1チップ

最新世代のiPad Proにはアップルが独自に設計したApple M1チップが搭載されている。2020年モデルのiPad Proに載っているA12Z Bionicチップに比べると、CPUで最大50%、GPUで最大40%のパフォーマンス向上を図った。

よほど処理に負荷がかかる作業に使わない限り、A12Z Bionicチップを搭載するiPad Proに比べて処理速度の体感差は感じられないが、チップに統合されているISP(画像信号プロセッサ)の実力によるものだろうか、新しいiPad Proのメインカメラで暗い場所を撮影すると、より明るくきめ細やかな写真が残せるメリットはすぐに実感できるレベルだ。

「Apple Arcade」で楽しめる定額制ゲーム配信サービスも、M1チップを搭載するiPad Proならプレイがとても快適だ。最新のiPadOSがサポートするソニーのワイヤレスゲームコントローラー「DualSense」をペアリングすれば、12.9インチの高精細なLiquid Retina XDRディスプレイで没入感あふれるゲーミング体験も楽しめる。

史上最高の性能だけじゃない! 新しい12.9インチの「iPad Pro」を買うべき4つの理由
(画像=ワイヤレスゲームコントローラー「DualSense」による快適なゲーミング体験も実現した、『BCN+R』より引用)

iPad Proはシリーズの他の機種に比べると高価なデバイスなので、購入を検討する段階では「もしかすると手に入れた後に性能を持て余してしまうのではないだろうか」と案ずるかもしれないが、心配は不要だ。現時点で最高のクオリティとスペックを備えるiPad Proだからこそ、長くユーザーの期待に応え続けてくれる。結果として「最もコストパフォーマンスの高いiPad」を手に入れたことにたしかな満足感が得られるのではないだろうか。(フリーライター・山本敦)

提供元・BCN+R

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