インテージは、コロナ禍の生活者のストレス実態について全国の15歳から79歳の男女を対象に、5月7日から10日に実施した調査結果を公開した。
コロナ禍で、行動自粛や働き方の変化が続いている今年、生活者はどれくらいストレスを感じているのか。「コロナ禍の現在」と「コロナ禍前の2019年」について、日常生活や仕事、学校で感じるストレスの頻度を5段階で聞いたところ、コロナ禍の現在、ストレスを「よく感じる」という人は22.6%で、コロナ禍前の2019年に「よく感じていた」回答者の約2倍となった。「たまに感じる/感じていた」とあわせると、現在ストレスを感じている人の割合は58.0%で2019年に感じていた人の1.4倍だった。
では、ストレスを感じる頻度に男女や年代で違いはあるのだろうか。性年代別に見てみると、現在、ストレスを感じている人の割合は男性より女性が13.0ポイントも大きかった。コロナ禍以前の2019年に感じていた人の割合も女性の方が大きいが、コロナ禍でその差がさらに広がった。
現在、最もストレスを感じる層は女性の30代・40代でいずれも7割超。とくに、40代は2019年から25.6ポイントと大幅なストレス増となった。コロナ禍でストレスを感じる人の割合が最も増えたのはシニア層。60代・70代で男女とも20ポイント以上上昇し、とくに70代で顕著だった。唯一、現在ストレスを感じる人の割合が、2019年に「感じていた」回答率を下回ったのは20代男性。女性でも、20代は現在と2019年の差は+5.0ポイントと女性のなかで最も軽微だった。
では、具体的にどんなことがストレスになっているのか。現在、ストレスを感じることがある人に、複数の項目からストレスに感じているものを選択してもらった結果、2大ストレスは「外出や旅行が自由にできない」「自分や家族の感染リスク」で、それぞれ全体の5割を超えた。続く「感染予防対策(マスク着用・消毒など)」「行動自粛で友人・知人との関わりが薄れている」「公共の交通機関や場所での感染リスク」はそれぞれ4割前後だった。
これらの上位5項目は、男性より女性の方がストレスを感じている人の割合が大きい。特に「外出や旅行が自由にできない」「自分や家族の感染リスク」「行動自粛で友人・知人との関わりが薄れている」で差が10ポイント以上と顕著だった。
やはりランキングの上位は、コロナ禍で新たに出現したストレス要因が占めた。では、外出制限や感染リスクなどの直接的なコロナ禍以外の事柄は、コロナ禍前と比べてストレスに変化があったのか。コロナ禍以外の項目について「2019年よりストレスが『増えた』」と回答した項目のトップ5を見ると、総じて女性の方が各項目でストレス増を感じている割合が高かった。上位4項目で男女差は10ポイント前後の開きがあった。
ストレス増のトップ3は「周りの人のマナー」「自分自身の将来」「自分の体調管理・栄養管理」でそれぞれ全体の4割以上。「周りの人のマナー」は、とくに女性の30代から60代で高く、ほぼ半数の回答率だった。「自分自身の将来」は、女性の10代・20代では過半数と若年での高さが目立つ。男性のなかでは20代・30代で高かった。「自分の体調管理・栄養管理」は、女性の40代以降でほぼ半数と、とくに高い。男性のなかでは50代以降で高かった。4位・5位の「家族の体調管理・栄養管理」「家計」はそれぞれ全体の3割超となった。
コロナ禍はとくに、自分のことが後回しになりがちな子育て世代女性や感染懸念が強い中高年女性で日常的なストレスの増加をもたらしている様子がうかがえる。
続いて、在宅時間が増えたことで、どのような家事ストレスが増しているのか、女性に絞って見てみると、ストレス増の家事は、トップの「食材の買い出し」(35.1%)。次いで、「食事の準備・料理」(29.6%)。食まわりの項目は30代女性で負担増が目立つ。とくに、「食材の買い出し」「食事の準備・料理」「食事の片付け・保存」「食器洗い」は3割から4割の回答があり、女性全体より5ポイント以上高かった。食まわり以外では、「部屋の掃除、整理整頓」「家事の量」「家事の質」がいずれも2割以上だった。
提供元・BCN+R
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