蒸し暑く不快な日が多くなる梅雨時期に、エアコンを上手に使えていますか。とりあえずエアコンの冷房機能を使っているのではないでしょうか。除湿の仕組みとエアコンの除湿機能を知ることで、今までより快適な梅雨を過ごすためのお手伝いをさせてください。

目次

  1. なぜ梅雨は不快に感じるのか
  2. 梅雨に役立つエアコン3つの除湿(ドライ)機能
  3. 梅雨時期のエアコン除湿機能の使い分け
  4. その他梅雨時期のエアコンおすすめの使い方
  5. まとめ

なぜ梅雨は不快に感じるのか

梅雨はなぜ不快なのか

梅雨を快適に乗り切るエアコンの使い方!ドライと冷房の違いや使い分け方を解説!
(画像=pixabay Photo byAJS1、『暮らし〜の』より引用)

暖かい空気と冷たい空気がぶつかり、梅雨前線が出来上がり、停滞するため長い間雨が降り続ける季節が梅雨です。梅雨はむし暑い日が多く不快に感じやすくなります。空気中に水気が多く含まれるため、肌にまとわりつくベタベタとした感覚が不快に感じますね。晴れる日が少ないと気分も落ち込みやすくなるでしょう。

乾燥の仕組みを勉強するとエアコン機能を効果的に使い分けできます。今年の梅雨はエアコンを上手に使って心地よい梅雨ライフを楽しみましょう。

梅雨前線は南から北上していくため、北の方が梅雨入りは遅くなるのが一般的です。5月下旬に梅雨入り、7月上旬には梅雨明けしますが年によって期間は大きく異なります。梅雨前線は北海道までは届かないため、北海道のかたは嬉しいことに梅雨対策は不要です。

人間が快適と感じるのは

梅雨を快適に乗り切るエアコンの使い方!ドライと冷房の違いや使い分け方を解説!
(画像=pixabay Photo byPublicDomainPictures、『暮らし〜の』より引用)

気温が高いほど低い湿度でも不快ですが、人間が心地よいと感じる湿度は40~60%のようです。梅雨の東京を例にすると、6,7月の湿度が80%を超える日も多くあります。80%を超えるとベタベタとした嫌な空気にかわるため不快に感じますね。

湿度計は100均にも売っているので、どんな対策をすると60%の快適空間を実現できるか試してみましょう。

梅雨時期における部屋の乾燥方法

梅雨を快適に乗り切るエアコンの使い方!ドライと冷房の違いや使い分け方を解説!
(画像=フリー写真素材ぱくたそ、『暮らし〜の』より引用)

快適空間を作るために乾燥した外気を取り入れることが効果的ですが、残念ながら梅雨は外気もジメジメした状態です。梅雨時期は換気だけで乾燥させることは難しいため、部屋の乾燥に有力になるのがエアコンの除湿(ドライ)になります。エアコンの機能を理解せずに使いがちですが、エアコンの使い方を覚えて効果的に心地よい空間を手に入れましょう。

梅雨に役立つエアコンによる除湿(ドライ)の仕組み

梅雨を快適に乗り切るエアコンの使い方!ドライと冷房の違いや使い分け方を解説!
(画像=pixabay Photo byFalkenpost、『暮らし〜の』より引用)

夏は多湿で、冬は乾燥するのは感覚で分かりますね。暖かい空気ほど水気を含み、空気を冷やすと逃げ場を失った水分が吐き出されます。その仕組みが除湿で、暑い時に冷たいコップに水滴が付くのと同様の仕組みです。

冷やして逃げ場を失った水を排出しているため、エアコンの室外機ホースから水が出ています。梅雨をいかに涼しく、乾燥した空気にするかはどれだけ水を排出できるかがポイントです。

梅雨に役立つエアコン3つの除湿(ドライ)機能

エアコン除湿(ドライ)について

エアコンの除湿機能は「弱冷房除湿」「再熱除湿」「冷房」の3種類あります。機種によってハイブリット除湿などの名称は付けられていますが、基本はこの3種類に付加価値を付けたものです。「再熱除湿」は搭載している機種が限られているので、ご自宅のエアコンが対応しているか確認しましょう。

使う目的によって使うべきエアコンの機能は変わるので、臨機応変に使い分けることが心地よく過ごすために必要です。

エアコンの弱冷房除湿(ドライ)の使い方について

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(画像=pixabay Photo byNottmpictures、『暮らし〜の』より引用)

エアコンの弱冷房除湿とは冷房機能を薄く使い、乾燥させることです。部屋が多少涼しくなる程度で乾燥効果も薄めですが、電気代の節約になります。ご自宅のエアコンが冷房と除湿だけであれば、弱冷房除湿になるでしょう。暑くても湿度が低い日は運転が停止し涼しくならないため、涼しくする目的での利用は控えましょう。

梅雨での弱冷房除湿のおすすめ利用用途

梅雨の蒸し暑さに耐えられないほどではないものの、少しのジメジメをとりたい場合は弱冷房除湿を使いましょう。冷房を薄く使う感覚なので、長時間稼働でも比較的お財布に優しいです。梅雨の大敵となるカビ対策にも予防効果があるため、外出時にカビ対策として稼働させている人もいます。

エアコンの再熱除湿(ドライ)の使い方について

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(画像=pixabay Photo bySkitterphoto、『暮らし〜の』より引用)

エアコンの設定温度より涼しくならないよう、乾燥させる機能が再熱除湿です。水滴を集めて排水した後に、エアコン内部で温かい空気に変換して送る機能が備わっています。乾燥+涼しくしないための暖房機能も一部稼働するので、エアコンで肌寒さを感じる女性に嬉しい機能です。

梅雨での再熱除湿おすすめ利用用途

ジメジメと湿度が高く、肌寒い日は温度は維持したいため再熱除湿を使いましょう。冷房ではなく除湿なのに寒さを経験したことがあるかたは分かりますが、梅雨は日によって3,4月並みに寒く感じる日もあります。梅雨は季節の変わり目で風を引きやすいため、冷やしすぎに注意しましょう。

また、洗濯物の部屋干しをする際にもまずは再熱除湿で一気に乾燥することで、部屋干し特有の匂いが発生が抑えられるため、おすすめの使い方になります。

エアコンの冷房の使い方について

梅雨を快適に乗り切るエアコンの使い方!ドライと冷房の違いや使い分け方を解説!
(画像=pixabay Photo bypasja1000、『暮らし〜の』より引用)

冷房は設定温度まで部屋を涼しくするだけでなく、除湿効果があることをご存じでしょうか。冷房は設定温度に到達するまで部屋を涼しくするため、結果的に除湿作用が働きます。ただし設定温度まで下がると役目を終えたと判断して稼働停止するので注意しましょう。

梅雨での冷房おすすめ利用用途

気温も湿度も高い梅雨には真夏日と同じく、冷房を稼働させましょう。梅雨は真夏日もあれば、1ヶ月前の気温に戻る日もあり、コロコロと入れ替わるため除湿機能を上手に使い快適に過ごしましょう。ただし、寝る前に冷房を使うと夜間の外気温が低くなることで温度だけ下がり運転停止し、多湿な状態になりがちです。

温度が下がりきったら除湿に切り替えて冷えすぎを防止できます。ジメジメだからと設定温度を下げ続けると風邪をひいてしまうので除湿機能を上手に使いましょう。

梅雨時期のエアコン除湿機能の使い分け

梅雨のむし暑い昼間のエアコン除湿について

梅雨を快適に乗り切るエアコンの使い方!ドライと冷房の違いや使い分け方を解説!
(画像=フリー写真素材ぱくたそ、『暮らし〜の』より引用)

梅雨でも7,8月並みに暑い日があり、そんな日はスチームサウナの中にいるような感覚になります。そんな日中は外気温が上がり続けるため、冷房で快適空間を作りましょう。サウナ状態では除湿をしてもジメジメが多少緩和される程度なので効果はあまり得られません。

梅雨の寝苦しい日の除湿について

寝付くまでを目的とした除湿では、まず冷房で部屋を設定温度までしっかりと下げたあとで、弱冷房除湿を使い乾燥させて快適なベッド空間にしましょう。冷房の付けっぱなしは早朝に寒くて起きてしまいがちですが、途中で弱冷房除湿に変えることで冷えすぎを防げます。

冷房の長時間稼働にくらべると長時間運転に向いている弱冷房除湿は電気代の節約でお財布にも優しいです。途中で機能を変更することがめんどうな方は、寝る前の冷房温度を日中プラス2度高めの設定にして冷えすぎを防止できます。

機能ごとの使い分け

梅雨を快適に乗り切るエアコンの使い方!ドライと冷房の違いや使い分け方を解説!
(画像=フリー写真素材ぱくたそ、『暮らし〜の』より引用)

エアコンの除湿機能の使い方や使い分けについては分かったが、電気代の節約観点も含めどんなときに使うべきか迷いますね。そんなあなたに各種機能を電気代、温度、除湿、おすすめの使い時の4パターンを表で可視化しました。今日はどんな使い方が適しているか迷った際に参考にしてください。

  弱冷房除湿
(ドライ)
冷房 再熱除湿(ドライ)
電気代 節約◎ 節約△ 節約×
温度 少し下がる 下がる 下がらない
除湿 少ない 多い 多い
おすすめの使い時 少しだけ除湿したい。 涼しくなりたい。
湿度のみ下げたい。
 

その他梅雨時期のエアコンおすすめの使い方

梅雨時期のエアコンを使った部屋干しについて

梅雨を快適に乗り切るエアコンの使い方!ドライと冷房の違いや使い分け方を解説!
(画像=フリー写真素材ぱくたそ、『暮らし〜の』より引用)

部屋干しの場合は、干してすぐに乾かすことで嫌な臭いが発生しなくなるので、干した直後には冷房や再熱除湿で一気に乾かしていきましょう。また、扇風機の首振り機能を使い多角的に風をあてると効果的です。ある程度乾いてきたら弱冷房除湿に切り替えても変な臭いはしなくなります。

冷房にも除湿作用はありますが、設定温度に到達した時点で除湿作用が薄れるため、再熱→弱冷房の順序で洗濯物を乾かすと効率的です。

梅雨でも部屋干しの効果を上げるためには

エアコンを使っても嫌な臭いが残るというかたは、エアコンの除湿と合わせて扇風機による送風稼働を使ってください。風を当てると洗濯物周辺の多湿な空気が送風により移動し、洗濯物が乾きます。乾燥+送風が一番効果的な部屋干しの方法です。

送風の向き先をエアコン側にしておくと、多湿の空気がエアコンに送られ除湿作用が向上するので、エアコン、洗濯機、扇風機という洗濯物を挟んだ形で洗濯物を干すとより効果的です。

梅雨時期のエアコンを使ったカビ対策について

梅雨を快適に乗り切るエアコンの使い方!ドライと冷房の違いや使い分け方を解説!
(画像=pixabay Photo byMabelAmber、『暮らし〜の』より引用)

ジメジメに耐えられるけどカビ対策はしたいかたも多いのではないでしょうか。カビやダニは60%を超えると活動が活発になるため、梅雨時期の80%湿度超えの季節は繁殖に適したよりよい環境になってしまいます。

カビやダニはアレルギーの原因になるので、小さいお子さんをもったご家庭では特に気を付けましょう。多湿の日は弱冷房除湿を長時間つかってカビやダニの繁殖を防げます。

梅雨のトイレや靴箱などエアコンの効果が薄い場所について

トイレや靴箱の内部はジメジメしがちで、ドアもあるためエアコンの送風が行き届かないことがほとんどです。狭い空間で湿度が高くなるとカビが発生しやすくなりますが、そんな空間には重曹を使ったカビ対策ができます。重曹は薬局に普通に売っており、重曹を何かしらの容器に蓋なしで放置しておくだけで狭い空間であれば乾燥できるので便利です。

まとめ

梅雨時期の過ごし方

梅雨を快適に乗り切るエアコンの使い方!ドライと冷房の違いや使い分け方を解説!
(画像=フリー写真素材ぱくたそ、『暮らし〜の』より引用)

梅雨は雨ばかりで不快な日も多く気分がふさぎがちですが、エアコンをはじめ快適に過ごすための知識さえ手に入れれば楽しく過ごせます。今年の梅雨は正しい知識を手に入れたうえで、機能の使い分けにより電気代の節約と快適さを両立させてみませんか。

教えてもらった通り使っても上手に乾燥できない

もし除湿機能が上手く使えず、設定温度を下げてもジメジメが続くようであればエアコン内部に問題がないか疑いましょう。特に内部のフィルターや水切りワイパーが汚れていると除湿作用が下がります。無駄に電力を使って効果が出せないこともあるので、まずは取り外して自分で掃除をしましょう。

それでも効果が薄いのであればエアコン内部の清掃業者に頼むのもよいです。

文・NATSU_1010/提供元・暮らし~の

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