2021年4月5日、LGはスマートフォン事業からの撤退を決定した。1月に行われた世界最大級の家電見本市であるCES 2021では、巻き取り式ディスプレイを搭載したスマートフォン「LG Rollable」を「世界初のローラブルスマホ」と大々的にアピールしていただけに、唐突な撤退宣言はまさかの展開で世界のスマホ愛好家に衝撃を与えた。

幻となった「LG Rollable」とは?

LGスマホ、撤退発表で人気急上昇! 日本でも2画面スマホなど入手困難の可能性も!?
(画像=Image:UzFoto / Shutterstock.com、CES 2021での新商品発表から急転直下の撤退だった、『オトナライフ』より引用)

今回のスマートフォン事業からの撤退で、夢と消えたLG Rollableの商品化。これがどのようなものだったかというと、ディスプレイが巻き取られる方式で伸び縮みするのが特徴の最新型スマホである。動画などを見るためLG Rollable横にして持ったとき、縦方向にスムーズに画面が伸びちぢみしている動画が公開されていた。ディスプレイサイズは最小6.8インチ、最大7.4インチになり、ディスプレイの大きさに合わせて見ている動画のサイズもスムーズに変化する仕様になる……はずだった。このような画期的なスマホをお目にかかれなくて残念だ。
実は、CES 2021では記者発表映像の中でちらっと登場させただけで、上記以上の具体的な情報が出ていなかった。例年アメリカのラスベガスで大規模に行われていたCESだが、今年は新型コロナの影響でオンラインイベントとして開催されたため、ついに実機が公開されることもなかった。