「アディダス(adidas)」と「オールバーズ(Allbirds)」は、コラボレーションの第1弾として「フューチャークラフトフットプリント(FUTURECRAFT.FOOTPRINT)」を発表した。ライバル関係にある両ブランドだが、カーボンフットプリントゼロのランニングフットウェアを作るという共通の目標に向けて、今回パートナーシップを締結し、それぞれの独自素材、サプライチェーン、イノベーションを共有した。
開発チームは、開発から納品までの作業をデジタルで行い、カーボンフットプリントを抑える開発プロセスを採用した。「アディダス」と「オールバーズ」の各チームは、プロダクトデザイン、素材イノベーション、サステイナビリティ、サプライチェーンの全てにおいて分析的な手法を用いながら、あらゆる構成要素とプロセスの見直しを行った。パフォーマンスを損なうことなく、可能な限りカーボンフットプリントを抑えるフットウェアを製造するという共通のビジョンを追求した結果、わずか12カ月の間に素材、製造技術、パッケージに至るまで全てを再考することに成功した。イノベーションの中心で相乗効果を発揮したのは、各ブランドの独自技術である2つのテクノロジーだった。「アディダス」のミッドソール「ライトストライク(Lightstrike)」をベースに、同じ性能基準でテストされたフューチャークラフトフットプリントのミッドソールは、「オールバーズ」のサトウキビをベースとした「スウィートホーム(SweetFoam®)」で再構築され、低炭素の天然素材の実装が実現した。また、新たに開発されたアッパー素材は70%のリサイクルポリエステルと木材パルプから作られた天然テンセルを30%使用している。滑らかで軽量なアッパーは、パフォーマンスを発揮しながら、カーボンフットプリントを大幅に削減している。
「フューチャークラフトフットプリント」は5月21日午前9時に世界的に100足限定で、adiCLUB(アディクラブ)会員限定で抽選販売が行われる。2021年秋冬に10000足限定で一般発売され、2022年春にはさらに拡大して販売予定。
文・藤田彩夏/提供元・SEVENTIE TWO
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