多様化する雪遊び、子ども連れにおすすめの場所や最新スノーアクティビティは？

冬ならではの遊びといえば、雪！雪の大自然の中での非日常体験は、子どもの成長を促したり、家族の絆を深めるなどの嬉しい効果もたくさんあります。
日頃は雪になじみがないファミリーでも、楽しく安全に雪遊びができる場所や、注目のスノーアクティビティなどについて、最新のスキー場･ゲレンデ事情に詳しい元アルペンスキー日本代表･平澤岳さんに教えてもらいました！

※掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。暖冬による雪不足などにより、掲載スポットの開設期間などの情報が変更、一部施設が利用不可となる場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
 

1.雪遊びにでかけよう！おすすめの場所や注目アクティビティは？

雪遊びには、雪が整備されたスキー場･ゲレンデが最適

初めての雪遊びは、安全重視！安全な環境でこそ、楽しめます

雪遊びは、安全な場所を選ぶことが何においても大切。スキー場やゲレンデは、雪がきちんと整備されているので、おすすめです。近年は、スキーやスノーボードを滑るだけでなく、キッズ用の雪遊びスペースや楽しいプログラムを設けているところも多くあるので、ぜひファミリー向けスキー場・ゲレンデをチェックしてみましょう！

世界中の憧れ！日本のスキー場･ゲレンデはすごいんです！

海外のスキー場やゲレンデは、同じ国内でも飛行機に乗らないと行けない場所が多いですが、日本は、東京から新幹線で1～2時間で行けるスキー場がたくさんあります。大都市とスキー場がこんなにも好アクセスなのは、世界的にはかなり珍しいこと。
かつ、日本海側からの湿った空気と雲が山にぶつかる日本独得の気象が、天然の「パウダースノー」を降らすので、雪の質がとてもいいんです！ 世界中のスキーヤーが憧れる雪環境がある日本なので、ぜひ子どものうちから、雪に親しみたいですね。

雪遊びは、子どもの成長をぐんぐん刺激！

大自然相手にどう楽しむか？を親子で考える機会に

雪山ではまさに大自然が遊びの相手となります。雪合戦やかまくらづくりなどは、雪があるからできる自然遊び。日本独得の四季のすばらしさを伝えるいい機会にもなります。ときには急に吹雪いてきたり、雪に足を取られて思うように体が動かせないこともあるでしょう。予測不可能な大自然を相手に、どう楽しむかを親子で模索して楽しむ経験は、子どものさまざまな感性を刺激します。

滑走に対する絶対感覚が身につき、大人になっても滑れる！

子どものころからスキーやスノーボードに親しんでおくと、滑走に対する絶対感覚が身につくと言われています。一度滑れるようになれば、10年ぶりだとしてもその時の感覚を体が覚えていて滑ることができます。自転車や泳ぎと同じように、子どもの頃に経験しておけば、将来レジャーの楽しみも増えるでしょう。

子連れに嬉しい！スキー場･ゲレンデの注目ポイントは？

雪遊び専用の「キッズパーク」が充実！

近年のスキー場・ゲレンデでは、スキーやスノーボードがまだできない年齢の子どもたちが、雪遊びやそりなどを楽しめる「キッズパーク」が充実しています。スキーやスノーボードの侵入がないスペースで安全が確保されているので、初めての雪遊びには最適！雪に不慣れなママ・パパも安心して、思いっきり雪に親しめます。

普段の遊び道具が、スノー用でも登場！

チュービングやラフティングなど、滑走感を体験できるスノーアクティビティができるキッズパークも増えてきました。なかでも近年の注目は、子ども達に人気のストライダー（ペダルなし自転車）にスキーアタッチメントをつけた「スノーストライダー」。普段慣れ親しんでいる遊び道具を使って、雪上独得の滑る感覚を自然に身につけることができます。スノーストライダー用のコースがあるゲレンデ・スキー場も近年増えているので、探してみるとよいでしょう。

キッズスクールは、セレクトに幅が

スキーやスノーボードができる年齢なら、キッズスクールの充実度も、スキー場選びのポイントにするとよいでしょう。最近は、1つのスキー場に複数のスクールが参入し、選択肢が増えているスキー場･ゲレンデもあります。未就学児から参加可、雪以外の場所で道具に慣れることからスタートする超初心者向け、英語でスキーレッスンなど、内容も多様に。スクールの特徴と、子どもの体力や年齢に応じて選ぶとよいでしょう。
 

スノーシューで雪山ハイキング

スキーやスノーボードができなくても楽しめるアクティビティのひとつ「スノーシュー」も注目株。スノーシューは雪の上を歩行するための道具で、西洋かんじきとも呼ばれるもの。特別な技術がいらず、スノーブーツに装着して気軽にハイキングができるので、ファミリー人気が高まっています。必ずガイドさんと行くツアーに参加しましょう。
 

2.キッズパークで雪遊び＆最新スノーアクティビティ

思いっきり雪遊びができるスキー場･ゲレンデの「キッズパーク」。具体的にどんな遊びができるの？ 一挙ご紹介します！

3歳前後から楽しめる！ふわふわ遊具、かまくら体験、そり遊び

雪の冷たい感触や雪の上を歩く感覚など、すべてが子どもにとっては自然体験。子ども専用のキッズパークエリアなら、スキーヤーとの接触などを気にせず、安心して雪遊びが楽しめます。子どもが大好きなふわふわ遊具や、緩斜面でのソリ遊びで、まずは雪に慣れ親しんで!
 

上越国際スキー場のキッズパラダイスは、雪遊び用のスコップやエア滑り台など、小さな子でも思いっきり楽しめます。ソリ専用のソリランドもあり。

上越国際スキー場　キッズパラダイス

くるくる楽しいスノーチュービング

雪に慣れてきたら、ちょっとスリルのある雪遊び体験にもチャレンジ。おすすめは滑走感を味わえるスノーチュービング。浮き輪のようなタイヤチューブに乗って、専用のコースを一気に滑り降ります。子どもだけでなく大人も気軽に手軽に楽しめるアクティビティです。
 

軽井沢スノーパークで人気があるのは、日本最大級のスリルが味わえると評判のチュービングコース「ジェットチュービング」（4歳以上からの利用）。3歳以下の子どもには「ちびチュービング」がありスリルを体験できる。
 

雪を滑るスピードを実感！スノーストライダー、スノーラフティング、スノーモービル

小さな子どもに雪を滑るスピードを体感させたいなら、スノーラフティングやスノーモービルなど、保護者同伴で楽しめるものをチョイスしましょう。子ども1人で滑走感覚を身につけられるスノーストライダーコースがあるスキー場・ゲレンデもあります。

家族みんなで楽しめる! 雪上車体験

雪になじみのないパパ・ママも、安心して白銀の世界を楽しめるのが雪上車体験。雪上車はどんな雪の上でもぐんぐん走ることが可能。雪上車でしか行けないエリアをクルージングしてくれるので、ちょっとした冒険気分も味わえます。
 

白馬コルチナスキー場の直営ホテル「ホテルグリーンプラザ」の敷地内徒歩5分にある、おたり自然学校presents「コルチナワンダーヴィレッジ雪遊びパーク」では、雪上車に乗って白銀世界をアドベンチャーできる体験が可能。小さい子どもから大人まで乗ることができます。

白馬コルチナスキー場　雪上車アドベンチャーライド

迫力満点！4歳からできるジップライン

スリルと迫力満点なジップラインが、冬でも体験できるスキー場・ゲレンデも。上空から目の前に広がる大自然を眺められます。雪の上を歩いたりするので、スノーシューズや長靴の用意と防寒対策を忘れずに。
 

ロッテアライリゾートのジップツアーは、張られたワイヤーロープをハーネス付きの滑車で駆け巡るアドベンチャーアクティビティ。約170ｍを一気に駆け下ります。動く歩道でスタートデッキまで行けるので、子ども連れでも安心。所要時間は約15分。

ロッテアライリゾート　ジップツアー

おすすめキッズパークをもっとチェック

ここまでご紹介したアクティビティのほかにも、雪上アスレチックや、スノーバギー、犬ぞり体験、巨大ブランコ、すべり台など、キッズパークによって多彩なメニューが楽しめるようになってきています。おすすめのキッズパークの記事もチェックしてみてくださいね。

3.自然学校でスノーシューなどの雪遊びを体験！

スキー場やゲレンデ近くの自然学校でも、さまざまな雪遊び体験ができるツアーを実施しています。親子で大自然を堪能してみましょう！

スノーシューでアニマルウォッチ体験（群馬県利根郡みなかみ町）

雪の上を歩くための道具「スノーシュー」を履いて、雪山をハイキング！　雪山に不慣れなファミリーは、まずはガイドツアーで体験するのがおすすめ。必要な登山用品のレンタルを行っているところも多いので、装備を持っていなくてもチャレンジしやすいアクティビティです。
 

スノーシューを履いて、普段行けないような場所を探索し、みなかみ町に生息している野生動物をウオッチングできるスノーシューツアー。自然の中でのティータイムもお楽しみの一つ。

DEEP NATUREみなかみ

ガイドと行く森の探検リフトツアー（岩手県八幡市）

未就学児でも体験できるスノーシューツアーは、リフトやゴンドラで移動するので、子どもの体に負担がかからないものがポイント。1キロ程度の雪上を歩ける子どもであれば、誰でも参加できます。
 

安比高原の自然豊かな森をスノーシューで探検。リフトを使うので、子ども連れでも安心。雪遊びをしながら、動物の足跡、野鳥のさえずり、樹木との触れ合いが体験できます。

イーハトーヴォ安比自然ツアーズ

夜の森スターライトスノーシューツアー（群馬県吾妻郡）

スノーシューに慣れたら、夜のツアーに参加してみても。日中とは違う表情を見せる夜の森に親子でドキドキすること間違いなし。冬の夜は特に冷えるので、防寒をしっかりとするのを忘れずに。
 

スノーシューをはいて、夜の森と大雪原へ。ガイドが一緒でなければなかなか入れない冬の夜の森の様子を体験できます。天気が良ければ、澄み切った空気の中にまばゆいばかりの星の数々を見られます。

アサマフィールドネットワーク

4.動物と雪遊び＆ふれあい体験

雪遊び体験と動物とのふれあいが一緒にできるプログラムもおすすめ。家族にとって忘れられない経験になること間違いなしです！

犬ぞり体験（体験ドライバープラン）（群馬県利根郡みなかみ町）

そりを引き、力強く走る犬の姿は、なかなか見ることができないもの。動物好きの子どもも大興奮すること間違いなし。動物とのアクティビティでは、必ずスタッフの言うことを聞くように言い聞かせるのを忘れないで。
 

本州で唯一、本格的な犬ぞり体験が可能。インストラクターと一緒に乗車して、犬たちと一緒に白銀の世界を走り抜けよう！

水上高原スキーリゾート

アニマルグランピング（北海道札幌市）

雪の世界で暮らす体験をしてみたいなら、冬季グランピングをしてみても。初めてのチャレンジなら、食事は施設の食材セットを利用するなど、身軽に試してみるのがおすすめです。自然体験といえども、子どもが無理をしないで楽しめる場所や施設を選びましょう。
 

雪の中をハスキー犬と遊んだり、コテージやテントの中で動物と触れ合うことができ、動物好きの子どもには夢のような世界！　かまくらの中でバーベキューも楽しめます。
※かまくらは積雪状況により、ない場合があります。

ノースサファリサッポロ

雪上乗馬（北海道千歳市）

真っ白な雪景色の中を馬に乗ってゆっくり散歩すれば、心が洗われるような気持ちに！馬とのふれあい体験が思い出に残ります。
 

「ノース・スノーランドin千歳」の人気アクティビティの1つ、「雪上乗馬」（3歳以上対象）。係りの人に馬を引っ張ってもらいながら、馬に乗って広大な敷地を散歩します。

ノース・スノーランドin千歳

5.赤ちゃん連れにも！遊園地などの特設雪遊び場

スキー場･ゲレンデ以外にも、総合レジャー施設や遊園地などに冬シーズンだけ特設される雪遊び場があります。ゲレンデ体験がまだ難しい年齢の赤ちゃんは、ここから雪遊びデビューをするのもおすすめ。おむつ替えや授乳などの便利もよく、他のアトラクションやレジャーのついでに遊べる利点も！行きやすい場所を選んで、親子で雪遊びにおでかけしましょう！

さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト「スノーパラダイス」（神奈川県相模原市）

遊園地、温泉、バーベキューなどが楽しめる総合レジャー施設。スノーパークは関東最大級の敷地で、巨大なそり専用ゲレンデとチュービングが楽しめます。小さな子どもが安全に雪遊びをできる雪山スペースもあり、子どもの年齢に合わせた遊び方ができます。

さがみ湖リゾート　プレジャーフォレスト　スノーパラダイス

箱根園「雪・そり遊び広場」（神奈川県足柄下郡箱根町）

芦ノ湖周辺にプリンスホテルが経営する広大な複合施設。冬季限定の「雪・そり遊び場」で、なだらかな長い斜面をそりで滑るのは爽快な気分。子ども用のそりが無料で借りられます。また雪遊び用のスコップやバケツが用意された小さな広場もあります。靴やウェアーのレンタルもあるので、準備していない場合でも遊べます。

箱根園「雪・そり遊び広場」

富士山こどもの国「雪の丘」（静岡県富士市）

自然遊びができる総合公園に、冬季は「雪の丘」が登場。美しい富士山を眺めながら、そりや雪遊びが楽しめます。1月15日まで雪上ボーリング、1月11日からは雪の造形コンテストなどのイベントも楽しむことができます。

富士山こどもの国　雪の丘

西武園ゆうえんち「冬のわんぱく広場」（埼玉県所沢市）

都市部からのアクセスがよい好立地で、雪あそびは0歳から利用可！　雪あそび用のズボンや長靴、そりなどのレンタルもあるので、身軽で出かけて遊べるのも嬉しいポイント。

西武園ゆうえんち　冬のわんぱく広場

ひらかたパーク「ウインターカーニバル」（大阪府枚方市）

スケートエリアとスノーエリアに分かれています。未就学児優先のベビーリンク、サブリンクは手すりが低く、子どもでも手が届きやすい！　スノーエリアでは雪遊びだけでなくボードで滑る巨大スライダーも楽しめます。

ひらかたパーク　ウインターカーニバル

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

※画像はすべて「るるぶkids」より引用

提供元・るるぶKids

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