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電動キックボードとは?

ドンキの電動キックボードを実際に購入!公道を走行するまでの手順を解説
(画像=キックボードのイメージ ©Богдан Маліцький/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

電動キックボードとは、モーターを動力とする乗り物の一種で、「原動機付自転車(以下:原付)」に分類されます。

そのため歩道を走行することはできず、モーターに電源が入っている状態では、免許・ナンバー・自賠責保険・ヘルメットが必要で、歩道の走行も許可されていません。

歩道を利用する時は、押して利用することになり、ただのキックボードとして走行することはできないので、スクーター同様に移動する必要があります。

電源が入っていなければ、ただのキックボードではと考えることもできますが、警察庁の見解では、人力で進む行為がモーターで走行する車両の前提となっている場合、電源が入っていなくて人力で進む場合も、その動力はナンバー付き車両の元来目的とする動力という事で、違反の対象になります。

アシスト自転車との違い

電動車両の法律整備が進む中で、電動自転車が原付にカテゴライズされ、電動「アシスト付き」自転車は、自転車と同じ軽車両として扱われるようになりました。

電動自転車もアシスト自転車もモーターを搭載するという点では同じ。違いは、モーターの性能が「アシスト」の範疇を超えるかどうかです。

超えた場合は原付となり、足で漕ぐためのペダルが取り付けられていても、モーター走行を目的としていると判断されます。

実際に購入から走行するまでを解説

ドンキの電動キックボードを実際に購入!公道を走行するまでの手順を解説
(画像=購入から組み立て、ナンバープレートの取得まで済ませた状態。本記事ではここまで持っていく。、『MOBY』より 引用)

本記事は電動キックボードの購入から公道での走行、カスタムまで、利用シーンごとにお伝えしていく連載第1弾。

今回は購入の過程からナンバープレートの取得して公道での走行が可能になるまでを解説します。

今回購入した電動キックボード「FG-EKR01」

ドンキの電動キックボードを実際に購入!公道を走行するまでの手順を解説
(画像=ドン・キホーテで購入した電動キックボード「FG-EKR01」、『MOBY』より 引用)

筆者が購入したのはドン・キホーテが発売したことで話題となった「FG-EKR01」という電動キックボード。

FG-EKR01は、時速を19km/hに制限した仕様になっており、通常では必要な、ウインカーや、ブレーキ灯が省略された商品になっています。

これは、車体が20km/h未満での走行という条件に応じたもので、20km/h以上で走行可能なものについては必須の装備です。

ドンキの電動キックボードを実際に購入!公道を走行するまでの手順を解説
(画像=『MOBY』より 引用)

その他にも以下のように最低限必要の装備は揃っており、別途何かを購入する必要はありません。

  • ホーン
  • 前後ブレーキ
  • 左右ミラー
  • 反射板
  • 尾灯
  • 番号灯
  • アクセルレバー
  • メーター
  • 電池残量計

安全のため、スタート時は自分の足で車両を蹴りだし、初速を与えてからのアクセル操作になります。ただし、電源を入れたまま歩道を押して歩くと、誤ってアクセルに触れると加速するので、必ず電源を切って歩道は押して進みましょう。

また、最高速度20km/h未満の乗り物に関しては、フロントの電気式ブレーキで問題が無いことを確認済で、リアに自転車と同じようなドラムブレーキを備えています。

原付としての基準もバッチリ満たしている

排気量が50ccの原付として登録できるサイズと、今回筆者が購入したドン・キホーテの電動キックボード「FG-EKR01」のサイズを比べてみましょう。

道路運送車両法の基準 FG-EKR01
全長 2,500mm以下 1,100mm
全幅 1,300mm以下 460mm
車高 2,000mm以下 1,215mm
定格出力 0.6kW以下 0.25kW

道路運送車両法で定められている基準値と比較しても50cc以下で登録可能なサイズであることが分かります。後ほど詳しく説明しますが、車体の登録には販売証明書が必要になります。

ドン・キホーテの電動キックボードは、品薄の店舗が多く、メーカー在庫も欠品中で、次回納期も不明とのことでしたので、購入する際は事前に在庫の有無を問い合わせておいた方が良いでしょう。

ナンバープレート・自賠責は即日発行できる

商品を開封してもナンバープレートや保険がなければ走行できないので、まずは諸手続きを済ませておくのがベターです。

実際に筆者がドン・キホーテで購入したのは、午前11時頃。その帰り道にナンバープレートも、自賠責保険も加入することができました。

利用した施設は、市役所と、コンビニの2か所です。

市役所編

ドンキの電動キックボードを実際に購入!公道を走行するまでの手順を解説
(画像=画像はイメージ ©Basico/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

購入証明書を持って市役所に向かいます。原付は市税事務所の管轄となるため、市役所で簡単な書類を作成し、販売証明書と一緒に提出すると、ナンバープレートを取得することができます。

ドンキの電動キックボードを実際に購入!公道を走行するまでの手順を解説
(画像=ナンバープレートと一緒に取り付け用のボルトも受け取ることができる、『MOBY』より 引用)

50cc以下の初回登録費用は5,500円ですが、当日の支払いではなく、後日納付書が届きます。

書類2枚と引き換えに、ナンバープレートと、原動機付自転車の標識交付証明書を受け取ることができます。コロナで空いていたこともあり、かかった時間はおよそ30分でした。

コンビニで自賠責の支払い

ドンキの電動キックボードを実際に購入!公道を走行するまでの手順を解説
(画像=©yu_photo/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

今回は、ファミリーマートを利用しました。今では自賠責の購入もコンビニで可能です。他のコンビニでは若干違いがあるかもしれませんが、ファミリーマートではインターネットから申し込みができ、店舗にて即日発行が可能です。

筆者は、コンビニの駐車場に到着してから、手持ちのスマホで手続きを行いました。筆者の場合は、返信先に指定したメールに、レジで手続きするためのバーコードが送られてきました。ちなみに返信が来るまでの時間は3分ほどでした。

レジでの支払いを終えると、自賠責の案内とナンバーに貼る自賠責シール、証明書印刷番号が書かれた紙を受け取ります。

店内の、コピー機を利用して、タッチパネル操作に従い番号を入力すると、書類が印刷・発行されます。

自賠責の費用は長期契約するほど価格は安くなりますが、今回は12か月の契約で7,060円を支払いました。2021年4月以降のファミリーマートでの価格は以下の通りです。

契約期間 費用
12ヶ月(1年) 7,070円
24ヶ月(2年) 8,850円
36ヶ月(3年) 10,790円
48ヶ月(4年) 12,600円
60ヶ月(5年) 13,980円

手続きをスマホで開始してから、コンビニをでるまでおよそ30分でした。

部品の組み立ても簡単

ドンキの電動キックボードを実際に購入!公道を走行するまでの手順を解説
(画像=最初はこのような状態、『MOBY』より 引用)

ドン・キホーテの電動キックボードは、一部組み立てが必要です。とはいっても難しいことはなく、付属の工具で取り付けが簡単に行えます。

ドンキの電動キックボードを実際に購入!公道を走行するまでの手順を解説
(画像=付属品、『MOBY』より 引用)

主な作業内容は、ハンドル部にホーンボタンとリアブレーキのレバーを通し、ハンドルを取り付けるというもの。

ハンドルにはネジ山があり、右手側が逆ネジ、左手側が正ネジになっています。

逆ネジとは、正ネジと逆向きに回すネジのことで、正ネジでは時計回りで締まる、反時計回りで緩む向きですが、逆ネジでは時計回りで緩む、反時計回りで締まる向きになっています。

ドンキの電動キックボードを実際に購入!公道を走行するまでの手順を解説
(画像=取り付け後はこのような状態になる、『MOBY』より 引用)

あとは、ホーンボタンや、ブレーキレバーを付属の工具で固定するだけ。

先程入手したプレートとステッカーを取り付けて完成

ドンキの電動キックボードを実際に購入!公道を走行するまでの手順を解説
(画像=取り付ける位置は車両後部のプレートホルダー。左右上部に開いている穴にボルトナットを取り付ける、『MOBY』より 引用)

仕上げに、市役所でもらったナンバープレートを、市役所でもらったボルトナットで取り付け、コンビニで買った、自賠責のシールを張り付ければ完成です。

ドンキの電動キックボードを実際に購入!公道を走行するまでの手順を解説
(画像=ここまでくればヘルメットを被って公道デビュー!免許忘れに注意、『MOBY』より 引用)

2020年7月現在の国土交通省の資料によれば、最高速度20km/h未満であれば、速度計は不要で、尾灯・制動灯(ブレーキランプ)は不要、また方向指示器も不要となっています。

ドンキの電動キックボードを実際に購入!公道を走行するまでの手順を解説
(画像=冒頭の画像と同じ状態に。これで公道を走行する準備は完了、『MOBY』より 引用)

したがって、ドン・キホーテの電動キックボードは、試走の時に19km/hでリミッターが動作しました。それ以上速度が出ない仕様になっているようです。ホーン、前後ブレーキ、前照灯、ミラー、反射板、番号灯の最低限の装備ということが分かります。

保管方法で気をつけたほうがいいこと

ドンキの電動キックボードを実際に購入!公道を走行するまでの手順を解説
(画像=FG-EKR01の充電器はノートPC用の電源と同じような形状、『MOBY』より 引用)

まず最初にお伝えしておきたいのは、FG-EKR01のバッテリーに過充電防止の機能が無い可能性があることです。実際、説明書には過充電にならないよう注意書きもありました。

過充電によるバッテリー発火に注意は必要です。使った後に夜充電というスタイルではなく、起きている間に充電しておくことがポイントになるでしょう。

ただ、他の電動キックボードでは気にしなくてもいい場合もありますので、購入したモデルごとの確認が必要です。

屋内保管が推奨、盗難防止にも有効

ドンキの電動キックボードを実際に購入!公道を走行するまでの手順を解説
(画像=「地球ロック」の例 ©haruna23/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

電動キックボードは屋内保管が推奨されている商品ですので、充電口にゴムカバーは付いているものの、車体側の充電ポートが上向きについており、水が入ると充電できなくなる可能性も否定しきれません。にわか雨などの水や、ホコリには注意した方が良いポイントです。

車重も14kgと軽いため、簡単に持っていかれてしまう可能性が否定できません。

外出の時に固定する場所は、ガードレールや標識、といった通称「地球ロック」と呼ばれる方法がよいでしょう。

ルールと装備の確認が重要!

今回は、購入から走行準備までの流れを解説しました。

ドン・キホーテの電動キックボードは、現在話題沸騰中の商品で品薄が続いている為、インターネットでの購入を考えている人も多いのではないでしょうか。

その時は、速度によるウインカーや、ブレーキランプ等、必要になる装備の違い、販売証明書の有無など、注意して選ぶ必要があります。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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