バーベキューで使われている炭の種類は非常に多くそれぞれメリット・デメリットがあります。今回はバーベキュー用の豆炭(チャコールブリケット)について紹介しますね。本来なら燃料として使われる豆炭でもバーベキュー用ならきちんと調理できますよ。
目次
バーベキュー用豆炭とは
豆炭のメリット
豆炭のデメリット
他の種類とバーベキュー用豆炭の比較
バーベキュー・アウトドアにおすすめの豆炭
バーベキュー用豆炭のまとめ
バーベキュー用豆炭とは
石炭を含まないクリーンな豆炭

豆炭とは石炭、木炭、粘土(ベントナイト)などの粉を固めて作った人工的な燃料です。切炭や備長炭などは木の枝を炭化させて作ったもので製法が大きく異なります。バーベキューで使える豆炭とは、石炭を含まないものが好ましく石炭が多いと臭いの原因になり、ダッチオーブンでの調理でしか使えなくなります。
製品によって木炭やコークス有無が異なるため注意しながら選びましょう。表面に着火剤が含まれているようなタイプもあります。
本来は燃料として使う

七輪などでも使えますが、本来は燃料として使うために作られているものが多く焼き魚などには適さないものが多いです。特に日本の豆炭はバーベキューに向いていないと言われていて豆炭アンカなどの暖房器具で使われやすいです。
豆単に含まれているコークスとは、石炭を高温で蒸し焼きにする加工で硫黄、コールタール、アンモニアなどが抜け落ちた燃料です。ニッケルなどの重金属も減っていますが少量含まれている可能性も高くあまり調理用には向きません。
バーベキューをするなら製品をよく選ぶ

前述したように豆炭は石炭や木炭などいろいろな素材を混ぜて作った燃料です。そのためバーベキューで使用するなら素材に注目しながら選ぶ必要があります。また、チャコールブリケットと呼ばれるバーベキュー向けの豆炭では石炭が含まれていないものが多く通常の調理、バーベキューでも非常に使いやすいです。
基本的にバーベキューコンロでの調理用に豆炭を使うならヤシガラなどの安心できる素材でできた豆炭を使うようにしましょう。
アメリカでは人気の燃料
臭いや煙が出るため日本のアウトドアではあまり使われていない豆炭ですが、前述したチャコールブリケットはアメリカでは標準的なバーベキュー用の燃料として人気です。日本でも通販サイトなどでバーベキュー向けの豆炭はきちんと発売されているので安心してください。 基本的にバーベキューで豆炭を使うなら、アメリカなどで使われているチャコールブリケットがおすすめになります。おすすめの豆炭については後述しますね。豆炭のメリット
火付きが簡単
他の炭と比較すると着火しやすい火付きがいいと言われていて、特に着火させにくい備長炭と比べると雲泥の差あると言われていますよ。特に着火剤が混ぜられているタイプはバーナーを使わなくても火起こしできますよ。 その際煙、臭いがどうしても発生するので調理に使う場合は火が落ち着いた熾火(おきび)状態になるまでまってから、バーベキューを楽しむようにしましょう。食材に臭いがつくとおいしい料理も美味しくなくなります。扱いやすい
爆ぜにくいという特徴もあり初心者でも比較的扱いやすい特徴もあります。炭に水蒸気などが残っていると急に爆ぜて危ないですが、粉にして形成していることから形が揃っていて爆ぜにくいですよ。 また、小さく形成された炭のためほとんど同じ形状をしていることから火力調整がやりやすく、一度火を付けるとあまり動かしたり空気を送り込まなくても安定して燃えて、同じ形状のため火加減の調整が簡単で保温ゾーンや弱火ゾーンを作りやすいです。ダッチオーブンに乗せやすい

丸くて小さいためダッチオーブンの蓋に乗せやすいという魅力もあります。また均一に燃えることからダッチオーブンでの調理は火加減が調整しやすいというメリットもあることからバーベキューでダッチオーブンを使う場合は、豆炭が向いているという声もあります。
小さいので着火しやすく手間がかからないため、ダッチオーブンの放置するだけの調理方法もマッチしている炭ですね。臭いが強めのものでもダッチオーブンなら食材に移る心配はありません。
小さいコンロに

近年はソロキャンプを楽しむ方も増え、大手企業、ガレージブランドを含めB6サイズなどのコンパクトな焚き火台兼用グリルも増えてきました。そのため大きいすぎると薪も炭も入らない可能性がります。焚き火台を使う場合は豆炭だと非常に使いやすいと言われていますよ。V字型よりも調整がしにくい組み立て式のかまど型と良相性。
また、必要な分量だけ小分けすることもできるため荷造りしやすくバイクなどの積載能力が低い車種、徒歩でも使いやすいです。
安定した火力

均一に燃える、形が揃っていることから安定した火力をもつ燃料になります。強くなったり弱くなったりしにくいためダッチオーブンでより使いやすくなります。また、火力が安定しやすくバーベキュー用の豆炭は簡単に扱えて調理しやすいことから人気です。
安定した燃焼を続けてくれるため火の世話をする必要がなく、初めてでも使い方が正しければ成功しやすいですよ。
一部では安く手に入る
バーベキュー用の豆炭の直接的な魅力ではありませんが、隠れた魅力としてコストコを使うと安く手に入るという特徴もあります。コストコはアメリカ合衆国ワシントン州イサクアに本社を置く会員制大型スーパーです。店舗というより倉庫のような店構えですが、大型パッケージで売るため単価が非常に安くなります。 バーベキュー用の豆炭もアメリカの製品が主流ということでコストコで手に入りやすいといわれています。火付けが簡単
安定した火力
爆ぜにくい
扱いやすい
豆炭のデメリット
臭いや煙に注意

バーベキュー用のものでも通常の豆炭でも比較的煙が発生しやすいです。基本的に網での調理は不向きで臭いと煙が発生しやすいことからダッチオーブン以外のバーベキューでは使いにくいです。ダッチオーブンは蓋があるため食材に臭いが映ることはありません。
網で調理したい場合は前述したようにバーベキュー用の豆炭をきちんと選ばないと使いにくいので注意してくださいね。着火剤が使われているものは特に煙が発生しやすいですよ。
使用量が多い
バーベキュー用でも煙、臭いがありますが、許容範囲になります。火持ちについては通常の豆炭と同じでやや短めになります。また、小さいため数が必要になることから長くバーベキューをするほど、他の木炭と比較するとコスパが悪くなるところもデメリットです。小さい分どうしても早く燃え尽きる、灰(はい)になりやすいというデメリットは発生します。
廃棄について

豆炭は種類によっては廃棄が難しくなるという点も注意しましょう。土に蒔くとバナジウム、ニッケルなどの重金属汚染につながることからNGといわれていて、自治体に問い合わせて廃棄する必要があります。バーベキュー用の豆炭なら不燃ごみとして回収できる可能性がありますが、基本的に問い合わせたほうがいいでしょう。
簡単に捨てられないところもデメリットですね。また、炭の取り扱いなど気になることがある場合下記のリンクを参考にしてください。
長時間は難しい
炭は火起こししやすく、火付きのいいものは火持ちが悪くなります。キャンプなどのアウトドアで人気の他の炭もこの部分は変わりません。豆炭でのバーベキューは2時間を目安に様子を見ながら追加したほうがいいでしょう。長時間バーベキューをする場合は木炭の2倍ほど用意しておいたほうがいいと言われています。臭いや煙に注意(すぐに調理使わない)
使用量が多い
破棄が少し大変
長時間は使いにくい(コスパが悪くなる)
他の種類とバーベキュー用豆炭の比較
安い炭との比較

少し大きめのスーパーでも安く販売されている黒い炭は輸入品の炭となり素材はマングローブです。割れたり欠けたり傷のあるものが多く形が不揃いで質にもばらつきが多く、爆ぜる可能性もあります。また、煙が発生しやすいですが入手しやすくコスパがいいです。豆炭と似ている部分がありますが豆炭は爆ぜにくいです。
黒墨との比較
黒墨とは主に国産の樫などの炭のことで枝を切った状態のまま炭になった種類で形が非常に綺麗です。バーベキューに扱いやすいおすすめの炭として名前がよく挙がります。品質の高い炭はブランド化されていますが、ホームセンターでも切炭は購入しやすく着火も比較的しやすくサイズや形状が整っていて扱いやすいです。
長いためコンパクトな焚き火台兼用グリルには使いにくい、やや高いという違いがあります。
備長炭との比較
アウトドアでは使われにくい炭ですが、非常に品質が高く調理に向いた炭としてプロにおすすめの炭が白炭、備長炭です。火力が高く、安定しやすく、煙も少ない調理に向いた炭のため炭火焼料理店御用達の炭といっても過言ではありません。ただし、爆ぜやすかったりバーナーを使わないと火がつかないことから初心者には扱いにくく感じる炭です。形成炭との比較
豆炭とよく似た炭に成形炭があります。形成炭はヤシガラなどに接着剤や着火剤をませたもので初心者でも扱いやすく、特徴が豆炭と似ていて着火してすぐは着火剤により煙と臭いが発生しますが、コンパクトで大手企業からも発売されていて、ガレージブランドのコンパクト焚き火台兼用グリルなどでも使いやすいです。
人気キャンプ漫画「ゆるキャン△」にも登場した知名度の高い製品もあります。豆炭との違いは形状、程度でほとんど同じ感覚で使えるといわれています。
バーベキュー・アウトドアにおすすめの豆炭
キングスフォード BBQ用炭 チャコールブリケット
キングスフォードのバーベキュー用の豆炭として定番の人気商品です。原産国はアメリカとなり世界的にも有名な自動車企業フォードと関係のあるブランドです。また、バーベキュー用の豆炭として日本のバーベキュー協会からのお墨付きのチャコールブリケットです。
素材は北米産の天然素材を100%使用したもので火をつけた直後は煙が発生しますが、熾火状態になると赤くきれいに燃え調理に使っても煙臭くならない品質のよさが人気です。
使い方が簡単
キングスフォードの豆炭の使い方は、通常の炭より少し多めにコンロに入れてバーナーなどで着火していきましょう。通常の炭だとなかなか火が付きませんが、豆炭は着火しやすいため火おこし器がなくてもやりやすいと言われています。
火が付いたときは煙が出るので燃焼が落ち着いてから網などをセットしていくといいでしょう。着火から20分程度でバーベキューが楽しめるようになりますよ。
口コミ紹介
火付きがよく火力も安定していると評価されていて熾火になるまで20分ほどかかりますが、安定した火力が得られると高く評価されている人気のバーベキュー用豆炭です。アメリカのアウトドアシーンで使われている標準の燃料となり日本でも愛用者が多いですよ。注意点としては熾火になる前まで白煙が発生するため、食材に臭いが移ってしまう点です。使い方を間違えなければ初心者でもバーベキューを楽しめますよ。
着火した直ぐ後は、チャコール独特の煙が出ますが、火が回ると安定した強い火力を発揮します。
性能と取扱いの容易さに対する信頼感では文句なしです。マイナス1は。初期の白煙のきつめの匂いです。
引用元: amazon.co.jp
2:キングスフォード マッチライトチャコール
キングスフォードの着火剤が表面についている種類のチャコールブリケットです。通常のバーベキュー豆炭よりも火起こしがやりやすくなった種類ですが、表面に着火剤が付いているため煙と臭いが発生するため必ず熾火になってからバーベキューを始めるようにしましょう。
有名ブランドの質の高いバーベキュー用豆炭のため少しコスパは悪いですが、初心者におすすめです。着火剤が燃え尽きたあとは前述したバーベキュー豆炭と同じ材質で調理にきちんと使えます。
3:キングスフォード フレーバーチャコール
もう一つおすすめしたいキングスフォードのチャコールブリケットがフレーバ入りのタイプ。燻製に使うスモークチップやウッドのように香りに特徴のある木材が使われている種類になりバーベキューをしながら燻製のようなフレーバを食材にまとわせることができる種類の豆炭になります。
紹介してるのはりんごとなり癖のない風味の樹種です。豚肉や鶏肉との相性がよく前述したバーベキュー用豆炭と同じように火付きがよく簡単にバーベキューができます。
4:ウェーバー チャコールブリケット
ウェーバーもバーベキューで定番の豆炭を発売しているメーカーです。キングスフォードの豆炭同様に豆炭の特徴となる火持ち、火付きのよさや熾火になる前は煙と臭いが出やすい点などメリットデメリットがあります。木炭を粉にしたものではなくヤシ殻から作られていて薬剤が使われていません。
そのため熾火になったあとはきちんと調理に使えますよ。
ウェーバーとキングスフォードの比較
アメリカのバーベキューで使われる2社の豆炭を比較した方のレビューが参考になります。どちらもバーベキュー用豆炭ということでそれぞれ前述したメリット、デメリットがありますが細かく比較すると以下のようになります。火付きがいいと火持ちが悪くなるのは仕方ないことですが、細かい部分ではそれぞれ異なるのでよく比較して好きな方を選ぶといいでしょう。
キングスに対しての評価は
・着火時の煙量は同じ
・火持ちはウェーバーが心持ちよく
・火付きキングスがよい
・灰の量はウェーバーが少ない
といったところです。
引用元: amazon.co.jp
バーベキュー用豆炭のまとめ
バーベキュー用を選ぶと調理可能

日本で製造されている豆炭はアウトドアで使うものではなく豆炭アンカなどの燃料として使うものが多いです。一方で海外の豆炭は石炭を含まず木炭で作られていることからバーベキューも楽しめるようになっていますよ。そのためバーベキューで豆炭を使うならチャコールブリケットと呼ばれているバーベキュー用の豆炭を選びましょう。
バーベキュー用の豆炭でも熾火になるまでは煙と臭いが発生するので熾火にして使うという正しい使い方が重要になります。
文・揚げ餅/提供元・暮らし~の
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