共有データと一緒に個人情報が流出

メリット尽くしに感じられるAirDropだが、かなりのリスクも負っていることがわかっている。というのも、AirDropでは送信者のデバイスが周辺のデバイスとデータ共有が可能かどうかを判別するため、送信者の「電話番号」と「メールアドレス」の暗号学的ハッシュの一部を含むBluetoothアドバタイズを行うという。つまりは、いくら暗号化されているとはいえども、送信者の個人情報が常に“公開状態”になっているということだ。
この点を付いて、個人情報を盗み出すハッカーも現れているという。近年のハッカーはかなりの頭脳派のようだ。システム上で飛び交っている見えない個人情報は、いつどこでどんな手を使って狙われているかわからないため、より早い解決策が必要だ。
この脆弱性の存在についてドイツのダルムシュタット工科大学の研究者らが2019年にアップルに報告しているというが、肝心のアップル側はいまだに改良や対策などを行っていない。現時点ではユーザー自らAirDropを「受信しない」設定に切り替え、自宅などの他人のいないところのみで使用するという予防法しかないようだ。それではAirDropのメリットがまるで無意味なものになってしまう。一回一回設定を切り替えるのも、ボタン一つでの動作とはいえ、意識していなければ忘れてしまいがちだ。
よりAirDropが充実し、安心して使えるようにアップルは一刻も早く対策を講じてほしい。
【参照元】AirDropでユーザーの個人情報がだだ漏れ!?Appleは未だ対処せず【iPhone Mania】
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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