目次
子どもと登山に行きたい、と思ったら
親子登山での山の選び方
ザック、レインウェア、シューズの装備は念入りに準備
山頂を目指す登山ではなく、山歩きそのものを楽しむ
子どもと登山に行きたい、と思ったら
子どもが大きくなり、どんどん活発になってくると、歩く距離も増えてきます。
「前はすぐ疲れていたのに、幼稚園に入ってからなんだか体力がついたみたい」
「小学校に入学してから、よりいっそう活発に動くようになった」
もっと一緒にアウトドアを楽しんでみたいと、親子登山を思い立つのはそんな時期ではないでしょうか。
登山、とひと口に言っても、その内容は高い山の登頂を目指すものから、子どもやお年寄りが楽しめる手軽なものまで、さまざまです。
親子登山をはじめてみたい方は、まず自然を感じる身近なアクティビティとして、計画を立ててみましょう。
親子登山での山の選び方
子どもと登る山は、どんなものがいいのでしょうか。
おすすめは日帰りで行ける距離にあって、傾斜がゆるく、山道の整備されている低山です。
首都圏であっても、日帰りで行ける低山はいくつかあります。無理なく回れるコースがあるところがベストですね。
登山の情報サイトや、ネット検索で登れそうな山を探すのもよし。アウトドアショップや知り合いの詳しい人に話を聞くもよし。
「こんなはずじゃなかった」を防ぐためにも、事前の情報収集は肝心です。
選ぶ山は標高が低ければいいというわけではなく、下記のようなポイントもチェックしましょう。
・交通の便はどうか(子どもを連れて無理なく移動できるか。駐車場はあるかなど)
・山道は整備されているか(起伏の少ない山道が理想)
・道に迷いやすいところではないか(低山でも迷うことは十分あり得る)
ケーブルカーやロープウェイがある山なら、無理なく高い標高までたどり着くことができます。
乗り物に興味のある子には、特におすすめです。男の子だけでなく、女の子も思いのほか喜んでくれます。
乗り物で一気に山の上のほうまで行き、無理のないコースを歩いて、また乗り物で下山する、というプランも楽しいものです。
ザック、レインウェア、シューズの装備は念入りに準備
大人でも子どもでも、しっかり準備したいのがこの3つ。
ザック、レインウェア、シューズです。
・ザック(リュック)
登山用でなくともOK。背負いやすく、子どもの体型にあっていて、胸の前にベルトがあるものを選びましょう。
「チェストストラップ」などと呼ばれるこのベルトは、歩行時にバッグの揺れを抑えたり、肩や腰の負担を軽減したり、肩からザックが滑り落ちるのも防いでくれます。
荷物は大人が持って、子どもは水筒程度を持つのでもいいのですが、後ろに転んだときのクッションにもなるので、ザックには着替えなどを入れて、子ども自身が背負うことをおすすめします。
・レインウェア(雨具)
高価なアウトドア用品でなくとも大丈夫ですが、あまりに耐水性のないものは避けましょう。上下が分かれているものが理想です。
雨だけでなく、防寒着や霧で濡れるのを防ぐためにも使いますので、必ず用意します。
・シューズ
それほど距離を歩かない場合、はき慣れた運動靴でもいいのですが、できればトレッキングシューズ、もしくはハイキングシューズといった種類を選ぶようにしましょう。
底がしっかりしていて滑りにくく、足首を保護してくれるハイカットやミドルカットのものがおすすめです。
運動会と同じで、新品をいきなり履いていくようなことはせず、慣らしておくようにしましょう。
・その他の持ち物
・水(水筒やペットボトル)
・携帯食(お弁当でもなんでもお好きなものを)
・ゴミ袋
・救急セット
・地図(コンパスやGPSなどもあると安心)
・フェイスタオル(日よけにも使えます)
・軍手
服装は動きやすいものがいちばんです。何枚か重ね着して、気温変化に対応できるようにしましょう。紫外線対策や、虫よけのために、夏場でも薄手の長袖・長ズボンを着用するのがおすすめです。帽子も必要ですね。
汗をかいたとき、靴下が濡れてしまったときのために、下着類の替えも用意しましょう。防寒用のアウターは、季節や天候に合わせて、レインウェアとは別に用意します。
<その他に持っておくと安心なもの>
・ザックカバー(ザック用のレインカバー)
・サングラス(UVカット)
・ヘッドライト
・アルミシート(ビバーグシート。保温用)
・ホイッスル
・携帯トイレ
・トイレットペーパー(流せるティッシュなどでも)
・子ども用ゲイター(登山用スパッツ。レインウェアとは別に装備しておくと◎)
山頂を目指す登山ではなく、山歩きそのものを楽しむ
子どもは、大人のように「がんばって登頂する」という意識は薄いものです。
子どもと行く登山は修行ではありません。景色も、歩くことそのものも楽しむことが大切。はじめての予定コースタイムは、1~2時間もあれば十分でしょう。
それでも疲れたり、もう歩きたくないと言ったりすることがあるかもしれません。そんなときは、「ちゃんと歩かないとだめだ」と怖い顔をするのではなく、笑顔で励ましてあげてください。
「あそこに見える岩のところまで行ったら、おやつにしよう」などのアメ方式でも、子どもがやる気になるのでしたら良いと思います。
はじめてのプランにイチオシなのは「ハイキング気分で山ごはんを楽しみにいく」ことです。なにしろ山で食べるごはんは、どんなものでも最高ですから。
そんなふうに無理のない「子どもを中心にした」登山プランを立ててみてください。
ステップアップはいつでもできます。自然の中でのびのび楽しむ心を大切に、親子で山を満喫してみてくださいね。
文・天嶺 葵/提供元・cazual
【関連記事】
・支持率10,000%以上!車中泊の概念を変える最先端のテントがMakuakeに登場
・【IKEA】キャンプで大活躍する399円シューズラックを徹底レビュー!
・ハイスペックでかっこいい!コロンビアの軽量メッシュマスクが爆売れ中
・LEDランタンのメリット・デメリット|人気メーカーも紹介
・コンパクトサイズなのに高火力!イワタニの小型コンロはソロキャンにぴったり