ヤマハ発動機は、ハイパーEVをはじめとした高出力帯のモビリティ向けに業界最高クラスの出力密度を実現する電動モーターユニットを開発し、4月から試作開発受託を開始したと発表した。

当社は2020年より四輪車をはじめとするモビリティ向け電動モーター(35~200kW)の試作開発を受託していたが、新たにハイパーEVなど高出力帯モビリティへの搭載を想定した最大出力350kWクラス(動作電圧800V)の電動モーターユニットを開発。
今回開発した電動モーターの主な特長は、ギア、インバーターを一体化したコンパクトな機電一体型の電動モーターユニットで、車両へ複数ユニット搭載する用途を想定している。
試作開発受託にあたっては、モーターサイクルをはじめ幅広い製品群に柔軟に対応してきた鋳造・加工・組立を中心とした生産技術、試作設備等を活用し、顧客要望に沿った試作モーター開発を短期間で実現するとしている。
なお、350kWクラスをはじめとする電動モーター試作品を2021年5月26日~28日に開催される「人とくるまのテクノロジー展2021横浜」に出展する予定だ。

■ハイパーEV向け電動モーターユニット 試作品の概要
モーター方式:永久磁石埋込型同期モーター(IPMSM)
最大出力:350kW (※)
冷却方式:油冷
※開発中につき、数値は変更となる可能性があります。
※「最大出力」「冷却方式」はお客様のニーズに合わせて対応します。
Writer:横田康志朗
提供元・CAR and DRIVER
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