目次
スズキ ジムニーLCVが欧州で発売
国内仕様のジムニーとの違い
本格派オフローダーとしての性能はそのまま
ボディサイズ・スペック
日本で買うには並行輸入しかない
一見怪しげなピックアップトラック仕様も登場
スズキ ジムニーLCVが欧州で発売

ジムニーは日本国内のみならず、今や世界中で高く評価されているスズキの本格オフローダーです。
欧州では日本未発表のジムニーの2シーター(2人乗り)の商用モデルが存在します。その名も「ジムニーLCV」。
ちなみに海外には軽自動車規格が存在しないため、日本以外でジムニーというと、乗用車モデルの「ジムニーシエラ」のことを指します。
よって正確にはジムニーではなく、ジムニーシエラの商用モデルということになります。
欧州の排ガス規制に対応
2018年、ジムニーは欧州の排ガス規制に適応できず、市場から撤退した過去があります。
NEDCサイクル(CO2排出量規制)という規制なのですが、CO2排出量を95g/km以下に抑えなければならないところ、ジムニーは138g/kmと、大幅にオーバーしています。
しかし、小型商用車(LCV=Light Commercial Vehicle)というカテゴリであればCO2排出量は147g/kmまで許容されます。
そこでジムニーを商用モデルにすることで、欧州での発売に至ったということです。
国内仕様のジムニーとの違い

ジムニーシエラの座席が4つあるのに対して、ジムニーLCVは2座席です。この点が最も大きな違いだと言えるでしょう。
後部座席を無くすことで積載性が大きく向上しており、積載容量は乗用モデルよりも33L多い863L。ラゲッジスペースにはフラットフロアとパーテーション(仕切り)が備わっています。

乗用モデルはリアシートを倒したとしてもフロアには若干の段差が生じてしまうので、大きな荷物を積むことが多い方にとっては、嬉しいポイントなのではないでしょうか。
新世代の四輪駆動システムを採用
また、国内のジムニーシエラは四輪駆動システムに「パートタイム4WD」を採用していますが、ジムニーLCVは四輪制御システム「ALLGRIP」を採用しています。
ALLGRIPは日本だとエスクードにのみ採用されている新世代四輪駆動システムで、「ALLGRIP」は「電子制御4WDシステム」「4モード走行切替機能」「車両運動協調制御システム」の3つのテクノロジーから構成されています。
本格派オフローダーとしての性能はそのまま

商用モデルとはいえ、ラダーフレーム、3アングル、3リンクリジッドアクスル式サスペンションといった特性はそのままです。外観やオフロード性能、安全機能は乗用モデルと同じと考えていいでしょう。
ボディサイズ・スペック
ジムニーLCVのボディサイズ・スペックを、国内仕様のジムニーシエラ(5MT仕様)の数値と比較して記載します。
モデル | LCV | シエラ | |
---|---|---|---|
ボディサイズ | 全長 | 3,480mm | 3,550mm |
全幅 | 1,645mm | ||
全高 | 1,720mm | 1,695mm | |
ホイールベース | 2,250mm | ||
車両総重量 | 1,090kg | 1,070kg | |
乗車定員 | 2 | 4 | |
エンジン | 1.5L水冷4サイクル直列4気筒 | ||
最高出力 | 75kw(102PS)/ 6,000rpm | ||
最大トルク | 130Nm(13.3kg・m)/ 4,000rpm | ||
トランスミッション | 5速マニュアル |
全長と全高のみ若干の違いがあり、パワートレインは全く同じです。
日本で買うには並行輸入しかない
ジムニーLCVの導入は日本ではアナウンスされておらず、現時点では国内での購入はできません。購入を希望する場合、並行輸入しか方法がない状況です。
正確な価格は不明ですが、かつて販売されていた乗用モデルは1万5370ポンド(212万円)でした。フィンランドでは2万2276ユーロ(約288万円)で販売されているようです。
5ドア仕様の登場も期待されていますが、2シーター仕様もなかなかの需要があるのではないでしょうか。
一見怪しげなピックアップトラック仕様も登場

ちなみに同じく2シーター仕様として、ニュージーランドではピックアップトラック仕様「ジムニー Jx」も販売されています。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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