桜が散り、次はあじさい、と鎌倉名物の季節はもう少し先と思う皆さま。道端の花々が咲き誇り、湘南の海が真っ青な空と溶けあい、気候もいい今こそお散歩にはもってこいの季節なんです。
江の島や高徳院の鎌倉大仏を一目散に目ざすのもいいですが、こんな春のうららかな時こそ、街のそこかしこにあふれる、ちょっとしたデザインや風景達に目を向けてみてはいかが。
スマホの導くルートをあえて外した路地裏や一本外れたルートを歩く。ゆっくりゆっくりカメラを片手に街歩き。歩く速度でないと見落としてしまう標識や表示板、マンホールなどのちょっとしたデザインを見てみてください。意外とフォトジェニックなものがあることに気づくことも。お散歩ならではの小さな発見をしながら歩いてみませんか。
目次
真っ青な空と海、江の島
江の島を目指すなら、1.藤沢からの小田急ルート、片瀬江ノ島。2.大船からの湘南モノレール湘南江の島ルート。3.鎌倉からの江の島ルートと3つあります。今回は藤沢からの小田急ルート。片瀬江ノ島駅は改修工事を終えてまさに竜宮城の佇まい。湘南・江の島感がいやがおうにも盛り上がります。
片瀬江ノ島駅前に架かる片瀬江ノ島の弁天橋は神奈川の橋100選。ちょっと足元を見ると。
江の島へは、一度地下道を経由して江の島弁天橋へ。橋のたもとにはこんな像や花々がお出迎え。右手には地震と津波の注意表示板。江ノ島弁天橋は、1959年に架けられた歩行者専用、長さ389mの人道橋です。
観光地の行き先指示板のピクトグラムも、わかりやすくてすっきりとしたデザインになっています。
新江ノ島水族館のピクトグラムが愛らしい。
片瀬江ノ島~湘南江の島 洲鼻通り散策
江の島から湘南モノレール「湘南江の島」。江ノ電「江ノ島」駅へと向かう道は、洲鼻通りと呼ばれている商店街です。クラフトのお店、飲食店、旅館など個性的なお店が立ち並ぶ一帯です。そんな洲鼻通りをゆっくり歩きながらデザイン散歩。マンホールは藤沢市の市の花、藤があしらわれています。マンホールのデザインって市区町村によって個性的で隠れたアートですね。
洲鼻通りでの粋なデザインは排水溝にも施されており、ご覧の通り湘南らしいウインドサーフィンなどマリンなデザインが採用されています。排水溝をじっくり見る機会など、なかなかないと思いますが、こんなところにもデザインを施す、いなせな藤沢市の心意気を感じながらお散歩しましょう。
江ノ電江の島駅は、ウッディーなつくりの山小屋風。湘南モノレールの湘南江の島駅は、2019年に改修したレンガ風駅舎で、4階のプラットフォームのある階にあるデッキからは湘南から神奈川西部のロケーションが一望できる穴場スポットです。
新緑の鎌倉 長谷周辺散策
江ノ電を江の島駅から長谷駅に向かいます。
長谷駅は、長谷寺、鎌倉大仏の高徳院、由比ヶ浜海岸にもアクセスできる江ノ電の駅です。江ノ電長谷駅を降りたら改札を右に行くと長谷寺、高徳院。左が由比ヶ浜の海岸です。
この日は、とっても日和がいい快晴日のためか、由比ヶ浜には犬の散歩をする地元の人や春の日差しを楽しんで散歩する人たちがたくさんいました。
さて、長谷駅から鎌倉大仏の高徳院に向かいましょう。大仏通りと呼ばれる駅から高徳院までは様々なお店が軒を連ねています。
デザイン散歩の今回は、高徳院の入り口をあえて通りすぎた先にあるこの標識が目的。大仏です!わかりやすい。インパクト大。デザイン感も秀逸なこの表示板。
目を上げると、塀の上にもしっかりと表示板が。大仏様のデザインの違いにも注目してみてください。
長谷~鎌倉駅散策
長谷から鎌倉駅までは、できれば歩いて散策するのがおすすめです。ルートは2つ。1.住宅街を抜けて銭洗弁財天を経由して鎌倉駅に出るルートと、2.由比ヶ浜大通りを江ノ電と平行に進むルートがあります。今回は江ノ電と街の景色を切り取ろうと、由比ヶ浜大通りルートを選択しました。
鎌倉駅周辺までは、ゆっくり歩いて25分程度です。道沿いには寺社やさまざまなショップ。飲食店・路地裏のカフェなどがあり散策にはもってこい。和田塚駅の踏切で江ノ電を一枚撮影。江ノ電はまさに鎌倉藤沢のデザインの象徴ですね。
写真は江ノ電・由比ヶ浜と和田塚駅のちょうど中間あたりの踏切にて。軒先に咲く花と江ノ電のフォトジェニックな一枚。春のお散歩はこんな発見もあってとても気分のいい贅沢な時間を過ごせますね。
そのまま直進すると、鶴岡八幡宮から海までまっすぐに伸びる若宮大路へ出ます。オープンエアのカフェや、しかけ絵本の専門店、ピッツェリアなどがある角を左折すると鎌倉駅方面です。
若宮大路の案内表示板の左の絵のタッチが気になりますね。
施設名:若宮大路
住所: 神奈川県鎌倉市由比ガ浜2丁目
混雑しがちな江の島、鎌倉。皆さんも混雑を避けて、道端の意匠や小さなものたちを発見しながら歩いてみませんか。
文・写真 BOZU/提供元・たびこふれ
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