今まで読んだことのない絵本に出会える絵本スポットへのお出かけもおすすめです。カラフルな絵本や初めて出会う絵本が詰まった図書館は、パパママが見たことがなかったような子どもの表情や、子どもの新しい興味を見つけられるきっかけにもなるかもしれません。
東京には、子どもが楽しみながら絵本の魅力にふれられる絵本スポットがたくさん。本記事では、作家ゆかりの場所や歴史ある建物など、絵本プラスαの楽しみ方ができる施設をご紹介します。

目次

親子で幻想的な絵に魅了される

ちひろ美術館・東京(東京都練馬区)

赤ちゃんも楽しめる東京の絵本スポット。雨の日の室内遊びにもおすすめ
(画像=『るるぶkids』より引用)

やわらかな水彩画が魅力的な絵本画家のいわさきちひろさん。「ちひろ美術館・東京」は、いわさきちひろさんが22年間過ごした自宅兼アトリエ跡に建てられた世界初の絵本美術館です。
樹木や草花が咲く「ちひろの庭」、実際にいわさきちひろさんが愛用していたソファに座り絵を鑑賞できる展示室、部屋を復元した「ちひろのアトリエ」など、幻想的な雰囲気のなか親子でいっしょに楽しめる美術館です。

赤ちゃんも楽しめる東京の絵本スポット。雨の日の室内遊びにもおすすめ
(画像=『るるぶkids』より引用)

1階の展示室では2ヶ月ごとにテーマを変え、いわさきちひろさんの作品を鑑賞することができます。また、展示される作品のほとんどが床から135センチの高さに展示され、子どもが見やすいように心配りがされています。2階の図書室には、いわさきちひろさんの作品以外にも、約3000冊もの国内外の絵本を所蔵。興味が湧いた絵本を手に取り、親子で読書時間を過ごすのも楽しみ方のひとつです。

赤ちゃんも楽しめる東京の絵本スポット。雨の日の室内遊びにもおすすめ
(画像=『るるぶkids』より引用)

図書室の隣には、赤ちゃんや小さな子どものための「こどものへや」があります。日差しがたっぷりと降り注ぐ室内では、靴を脱いで木や布のおもちゃや、小さな子ども向けの絵本を楽しむことができます。美術館を訪れるのが初めての子どもでも、飽きることなく過ごすことができるでしょう。こどものへやには、授乳クッション、流し台、授乳用ソファやベビーシートを備えた授乳室もあるので、乳幼児のママも安心です。館内は、ベビーカーの移動がしやすいバリアフリー。ベビーカーの貸し出しも行っています(A型:2台)。

いわさきちひろさんが描くやさしいタッチの絵本は、子どもの想像力や感情を育てるのにぴったり。赤ちゃん連れにもうれしい設備が充実で、ファーストミュージアムにおすすめしたい美術館です。
※感染拡大防止のため、木や布のおもちゃ、ベビーカーの貸し出しは休止中。

ちひろ美術館・東京

問合先03-3995-0612
住所東京都練馬区下石神井4-7-2
営業時間10時〜16時(最終入館15時30分)※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、短縮
休業日月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始(1/2から開館)、2月1日~3月15日(冬期休館)、展示替えのため臨時休館あり
利用料金大人1000円、高校生以下無料 ※学生証をお持ちの方・65歳以上は800円
アクセス電車:西武新宿線上井草駅下車徒歩7分
車:関越道練馬ICより3.5km20分
駐車場4台 ※うち1台は障害者専用

上野の歴史ある建物で絵本選び

国立国会図書館国際子ども図書館(東京都台東区)

赤ちゃんも楽しめる東京の絵本スポット。雨の日の室内遊びにもおすすめ
(画像=『るるぶkids』より引用)

「国立国会図書館国際子ども図書館」は、趣あるレンガ棟、近代的なアーチ棟の外観の印象が異なる2棟で構成され、約50万冊の児童書と関連資料を所蔵しています(写真はレンガ棟)。旧帝国図書館の建物を保存、再利用し、多くの児童書を所蔵しているレンガ棟、児童書に関する講演会などが行われるアーチ棟。本記事では、来館した子どもたちが自由に本と触れ合うことができるレンガ棟について詳しくご紹介します。

赤ちゃんも楽しめる東京の絵本スポット。雨の日の室内遊びにもおすすめ
(画像=『るるぶkids』より引用)

1階から3階まで様々なコンセプトで本が取り揃えられているレンガ棟は、入場料無料で楽しむことができます。1階の「子どものへや」には、小学生以下の子どもを対象とした本が約1万冊。なかでも、子どもは初めて見るカラフルな絵本に惹かれ、新しい興味の扉を開くかもしれません。

赤ちゃんも楽しめる東京の絵本スポット。雨の日の室内遊びにもおすすめ
(画像=『るるぶkids』より引用)

隣にある「世界を知るへや」では、子どもたちに世界への興味や関心を持ってもらうことを目的とした絵本や本が約2000冊!様々な外国語で書かれた絵本もあります。子どもたちになじみある日本の作品の外国語バーションもあり、外国語に興味をもつきっかけになるかもしれませんね。

3階の「本のミュージアム」では、子どもの本に関する展示がいろんなテーマにあわせて開催されています。絵本の歴史や初めて知る作家との出会いの場になるでしょう。「次はこの本が読んでみたい!」「この絵本は昔こんな装丁だったのか!」など、様々な視点から親子で楽しめる空間になっています。

赤ちゃんも楽しめる東京の絵本スポット。雨の日の室内遊びにもおすすめ
(画像=『るるぶkids』より引用)

お腹が空いたときには1階のカフェテリアへ。飲み物のほか、パスタやサンドイッチなどの軽食、アイスクリームもあります。離乳食などの持ち込みも可能で、その際はテラス席や1階にある休憩・飲食・授乳スペースを利用しましょう。
オムツ替えなら1階・3階のベビーシート付きトイレ、入り口には無料ロッカーを完備。また、館内はベビーカーもOK。赤ちゃん連れでも無理なく移動ができます。

見どころがたくさんあり、親子で一日ゆったりと過ごすことができる図書館です。歴史ある建物で豊富な蔵書と触れ合う時間は、有意義なものになるはずです。

国立国会図書館国際子ども図書館

問合先03-3827-2053
住所東京都台東区上野公園12-49
営業時間9時30分〜17時
休館日月曜日、第3水曜日、祝日(5月5日は開館)、年末年始
利用料金無料 ※複写サービスは有料
アクセス電車:JR上野駅公園口より徒歩10分
車:首都高速 上野出入口すぐ

子どもの好奇心を刺激!

絵と言葉のライブラリー ミッカ(東京都葛飾区)

赤ちゃんも楽しめる東京の絵本スポット。雨の日の室内遊びにもおすすめ
(画像=『るるぶkids』より引用)

子どもの想像力と好奇心を伸ばし、何かと出会える場所になるようにという想いが詰まった「絵と言葉のライブラリー ミッカ」(以下、ミッカ)。

靴を脱いで入ると、迎えてくれるのは壁一面の本棚。絵本やマンガ・紙芝居や図鑑など、カラフルな本がぎっしり詰まった棚に大人も子どもも目を奪われるでしょう。絵を見るだけで楽しめる絵本もたくさんあるので、まだ文字が読めない子どもも大満足。床は一部がカーペット仕様になっているので、小さな子どももくつろいでいろいろな絵本を楽しむことができます。

赤ちゃんも楽しめる東京の絵本スポット。雨の日の室内遊びにもおすすめ
(画像=『るるぶkids』より引用)

おでかけ!絵本ミュージアム「すてきな三にんぐみ展」(〜2021/3/24)の様子

興味を持つ入り口は複数ある方が面白いという視点から、ミッカは5つの異なるゾーンに分かれています。各ゾーンには、子どもたち自身が楽しみながら絵本に興味が沸くような工夫が施されています。パパママは絵本に夢中になる子どもを見て、新しい発見があるかもしれませんね。

赤ちゃんも楽しめる東京の絵本スポット。雨の日の室内遊びにもおすすめ
(画像=『るるぶkids』より引用)

館内の奥にある大きなソファ席。日当たりが良く、ゆったりとくつろげる空間です。お気に入りの絵本が見つかったら、ソファでゆっくりと自由に過ごすこともできます。

ミッカ内には、ワークショップや色鉛筆、絵の具を使ってお絵かきが出来るアトリエや、絵本作家、落語家、ミュージシャンが本の魅力を紹介する劇場のようなミッカシアターも!公式サイトからアトリエやシアターのイベントスケジュールを確認できます。内容によっては事前に来館予約が必要となる場合もあります。公式サイトから来館予約が行えるので、混雑が予想される日には予約がおすすめです。

赤ちゃんも楽しめる東京の絵本スポット。雨の日の室内遊びにもおすすめ
(画像=『るるぶkids』より引用)

館内は、ベビーカー置き場や授乳室、トイレ、おむつ交換台もしっかり完備。子連れのパパママも安心して利用できます。

館内のユニークなつくりや蔵書ラインナップ、企画展示などを通して、子どもと絵本の新しい出会いが見つかる、そんなスポットです。

絵と言葉のライブラリー ミッカ

問合先03-6662-4315
住所東京都葛飾区亀有3-26-1 リリオ館7F
営業時間10時〜19時
休業日月曜日・第4木曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、リリオ館店休日(年2回)
利用料金保護者・中学生(16歳以上のみでの入館不可) 200円 子ども(小学生以下) 無料
※初回は会員登録が必要 ※小学生未満は保護者の同伴が必要
アクセス電車:JR常磐線亀有駅南口 徒歩30秒(東京メトロ千代田線直通)
車:隣接の亀有パーキングリリオ駐車場を利用(有料)

●掲載の情報は予告なく変更になる場合があります。おでかけ前に各スポットへご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。

提供元・るるぶkids

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