米国新車販売は、1月から一転大苦戦。営業日数不足が響いたか(2021年2月)
(画像=▲ホンダ・リッジライン 2月は前年同月比20.7%増の3873台を販売、『CAR and DRIVER』より引用)

米国の2月新車セールスは、販売データを公表している日本メーカー全4社が、前年実績を下回った。ディーラー営業日が、前年よりも2日少なかったことと、テキサス州などを襲った寒波の影響を受けた。

日産と三菱、GM、フォード、FCA・US、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディは20年から販売実績を四半期ごとの発表に変更。2月実績は未公表だ。

トヨタは18万3051台を販売した。前年同月比は5.7%減と、3カ月ぶりに前年実績を下回った。

ホンダは10万6328台をセールス。前年同月比は11.1%減と、5カ月連続で前年実績を下回った。主力車の中では、アコードが1万3293台を販売、同27%減と、18カ月連続で減少した。CR-Vは、3万249台をセールス。同7%増と、2カ月ぶりに増加した。シビックは、1万5906台を販売、同37.9%減と、5カ月連続で前年実績を下回った。中型SUVのパイロットは、同10.3%増の1万689台と、3カ月連続で増加。
ミニバンのオデッセイは、同14.7%減の5537台と、4カ月連続のマイナス。新型SUVのパスポートは、同18.6%増の3686台と、3カ月連続の前年超え。HR-V(日本名ヴェゼル)は、同0.8%増の8181台と5カ月ぶりのプラス。フィットは、同39.6%減の1724台と、2カ月連続で前年実績を下回った。ピックアップトラックのリッジラインは、同20.7%増の3873台と、4カ月ぶりに増加した。

米国新車販売は、1月から一転大苦戦。営業日数不足が響いたか(2021年2月)
(画像=▲SUBARUクロストレック・ハイブリッド プラグインハイブリッドを搭載 EV走行可能距離は17マイル(約27km)、『CAR and DRIVER』より引用)

この他の日本メーカーでは、SUBARU(スバル)が4万8300台を販売。前年同月比は6.6%減と、3カ月ぶりに前年実績を下回った。主力のアウトバック(日本名レガシィ・アウトバック)は1万2666台を販売し、同0.1%以下と微増ながら、7カ月連続で増加。SUVのクロストレック(日本名XV)は1万691台をセールスし、同29%増と6カ月連続で増加した。一方、インプレッサは、同30.9%減の2708台と、15カ月連続でダウン。フォレスターは同18.1%減の1万3482台と、5カ月連続で減少した。新型3列シートSUVのアセントは、同22.8%減の4619台と、5カ月連続の前年割れとなった。

マツダは2万6008台を販売。前年同月比は8.4%減と、3カ月ぶりに前年実績を下回った。最量販車はSUVのCX-5で1万2087台。同16・4%減と、3カ月ぶりに前年実績を下回った。中型SUVのCX-9は3151台。同7.7%増と、2カ月連続で増加した。CX-3は、同45.2%減の519台と、13カ月連続でダウンした。新型SUVのCX-30は、同33.3%増の5005台と好調。乗用車は、セダンのマツダ6が、同23.3%減の1327台と、2カ月連続で前年実績を下回った。マツダ3は同18%減の3083台と、3カ月ぶりに前年実績を下回った。スポーツカーでは、MX-5ミアータ(日本名ロードスター)が836台を販売し、同3.6%増と、6カ月連続のプラスとなった。

欧州勢は、ボルボカーズが2月、9164台を販売した。前年同月比は16.9%増と、9カ月連続で前年実績を上回った。販売の主力は、XC40、XC60、XC90のSUV3車種。2月はこのSUV3車種が、全販売の80%を占めた。

新型コロナウイルス以外の要因も影響して、多くのメーカーが2桁の販売落ち込みとなり、米国新車需要は冷え込んでいる。そんな中、スバル・オブ・アメリカのトーマスJ・ドール社長兼CEOは、「春に向けて、優れた製品ラインナップに対する需要が、さらに高まると予想している」と、新車セールスの回復に期待を寄せている。

Writer:森脇 稔

提供元・CAR and DRIVER

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