シニア世代の囲い込みや中国市場進出で黒字化に期待
かつては「モノを捨てられない世代」といわれてきたシニア世代。その理由の一つに高齢者たちが生まれ育った時代背景が挙げられる。モノがない戦時中・戦後を経験してきたからこそ、モノを大切にする精神が根付いているのだろう。しかし、捨てるのではなく「売る」というフリマアプリの革新的なシステムは、現在のシニア世代にも好評だ。近年では、自身の死と向き合い、これからの人生を自分らしく送るための「終活」という言葉も浸透し、高齢者にも少しずつ持ち物を整理する習慣がついてきている。
そんなシニア世代をうまく取り込み、ユーザー数を伸ばしてきたメルカリ。2018年6月には東証マザーズ市場に上場し、2021年3月には中国のアリババグループと業務提携を発表したことも注目を集めた。今後は中国のECサイト「タオバオ(淘宝)」やフリマアプリ「シェンユー(閑魚)」と連携し、中国にも市場を拡大していくという。
メルカリは2020年6月期の決算では売上高762億円・前年売上比48%増と好調の結果を残したものの、営業損失193億円、最終損失は227億円の赤字を計上した。赤字に苦しむメルカリが、今後シニア世代の囲い込みや中国市場への進出で業績を挽回し黒字化することができるだろうか。今後のメルカリに期待が集まる。
参照元:『60代以上の「メルカリ」取引データ分析』 および 『COVID-19拡大に伴う60代以上の意識・行動変化とフリマアプリ利用』に関する調査を発表【メルカリ】
※サムネイル画像(Image:mercari.com)
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
【関連記事】
・ドコモの「ahamo」がユーザー総取り! プラン乗り換え意向調査で見えた驚愕の真実
・【Amazon】注文した商品が届かないときの対処法を解説!
・COSTCO(コストコ)の会員はどれが一番お得? 種類によっては損する可能性も
・コンビニで自動車税のキャッシュレス払い(クレカ・QRコード決済)はどの方法が一番お得?
・PayPay(ペイペイ)に微妙に余っている残高を使い切るにはどうすればいいの!?