私がツーリングで使っているクッカーセットについて語ります。ツーリングで使うキャンプ道具で、クッカーは選び方を疎かにしがちです。しかし、クッカーはツーリングの思い出を詰め込みやすいキャンプ道具。クッカーから伝わる感触はツーリング先で見た景色をよみがえらせます。
記事の目次
1.私のツーリング用クッカー:はじめに
2.私のツーリング用クッカー:チタン製
3.私のツーリング用クッカー:アルミ製
4.私のツーリング用クッカー:まとめ
私のツーリング用クッカー:はじめに

私がキャンプツーリングをし始めたのは27年前、1994年の4月からです。当時は現在と同じくアウトドアブームで、キャンプ道具を揃えやすい状況でした。キャンプツーリングの道具といえばテント、シュラフ、バーナーなどが真っ先に思い浮かびますよね。そして、何かと疎かになりがちなのはクッカーセット。それは1990年代のアウトドアブームでも同じでした。どうも!暮らし~のでライターをしておりますhosokawa_takaです。
クッカーとツーリングの思い出
テントやシュラフよりも目立たないから…どれも似たようなものだから…ツーリング用のキャンプ道具でクッカーの選び方が疎かになってしまうのは、個性を主張できるキャンプ道具ではないからかもです。キャンプツーリングでは必需品なのですが、家族キャンプではあったら便利という程度で、話題にも上がりにくいですよね。しかし、クッカーほどツーリングの思い出を詰め込みやすいキャンプ道具はありません。
■平成の米騒動

1994年の夏、礼文島の桃岩荘ユースホステルからブルーサンダー号に乗り込み、香深港で一緒に見送りを受けたメンバーと稚内北防波堤ドームで野宿をしたときのこと。だれかが「近くにタイ米をタダで分けてくれるお米屋さんがある」という情報を仕入れてきて、「タイ米でうに丼を食べよう」という話になりました。それぞれのクッカーを持ち寄って炊飯した光景は今も忘れられません。冷夏で日本米が不足した平成の米騒動。
■持ち寄ったクッカーで炊飯
鉄ちゃんやホステラーにはクッカーを持っていない人もいたのですが、バイク乗りはみんなクッカーをセットで持っていましたので、全員分の器を用意できました。ウニは買えず、アワビの加工品でタイ米を食べましたが、独特の香りに全員閉口したのを鮮明に覚えています。では本題!ここでは私が使っているクッカーセットについて語ります。なお、この記事は2021年3月31日現在の私の心境をもとに作成しておりますことをご了承ください。
私のツーリング用クッカー:チタン製

私がキャンプツーリングで愛用しているのは、ネイチャーリパブリックのチタン製クッカーセットで、1996年に新調したものです。内寸は大でΦ14×7cm(容量約760mⅼ)、小でΦ12×69cm(容量約640mⅼ)です。ネイチャーリパブリックは現在のスノーピーク、ヤマコウ時代のクッカーです。キャンプツーリングで愛用しているクッカーがスノーピーク製だったことを、私は最近まで知りませんでした。
ツーリングで愛用のチタンクッカーは燕製
スノーピークといえば、アウトドア用品の金物でホットな新潟県燕市が拠点。キャプテンスタッグも燕三条、鍛造ペグで有名な村の鍛冶屋も燕三条、燕三条にはアウトドア用品のガレージブランドもあるとのこと。実は私、スノーピークの高級なイメージが苦手で敬遠してきたのですが、なんと愛用していたなんて…。私は何かと燕市に縁があるようです。新卒で入社した印刷会社でのこと。得意先が長岡市にあって、出張で上越新幹線の燕三条駅を月に1度利用していました。
■ツーリング用クッカーの使い方

ネイチャーリパブリックのチタン製クッカーは、炊飯をするには「大は大きい…小は小さい…」、袋めんを炊くには「大はちょうどいい…小は小さすぎる」というサイズです。私は夜に朝食分も炊飯しますので、大で炊飯し、小でレトルト食品の加熱や袋めんを炊く使い方をしていました。しかし、最近は小で炊飯をし、大で副菜を料理する使い方が多いですね。スーパーのカット野菜を夜と朝で半分ずつ料理するのに、クッカー大はちょうどいいサイズなのです。
■チタンクッカーはツーリングでの酷使もOK
チタンは強度が高いのでクッカーの板厚を薄くでき、軽量なのがメリットです。「チタン製クッカーは使い方が難しいので初心者におすすめできない」という情報も見かけますが、チタン製クッカーは嫌な金属臭もしませんし、耐久性が非常に高いので、私にとってはお気に入り。チタン製クッカー大は炊飯で酷使し、底がベコベコにへこんでいますが、穴が開く兆候は見られません。使い方に慣れたクッカーは、慣れないキャンプ場での炊飯で失敗しにくいのです。
私のツーリング用クッカー:アルミ製

私がキャンプツーリング用に初めて入手したのは、安物のアルミ製クッカーセットです。大・中・小のクッカーセットで、大用のフタと小さな薬味皿が付属していました。ガソリンストーブや焚き火の強い火力で酷使したためか、2年足らずで穴が開き、現在は実家のどこかで眠っているはずです。詳細なサイズは覚えていませんが、現在愛用しているチタン製クッカーセットよりもひとまわり小さく、夕食用と朝食用の炊飯を一度にできませんでした。
ツーリング用なら安いアルミ製もあり!
安物のアルミ製クッカーも十分にありです。現在私が愛用しているチタン製クッカーセットの価格は5,000円もしましたが、初めて使った安物のアルミ製クッカーセットは1,000円ほど。年間500円と考えればコスパが悪い印象を受けますが、とりあえずお試しで使えば、2つ目のクッカーセットを選ぶ基準になってくれます。アルミ製クッカーのアルマイト加工は傷つきやすいので、キャンプツーリングでは消耗品ですし。
■サブクッカーとして2代目も買い足し

チタン製のクッカーセットを持っていながらも、私はキャンプツーリング用に2代目の安物アルミ製クッカーセットを買い足しています。ネイチャーリパブリックのクッカーセットは少し大きく、キャンプツーリングでは少しかさばるからです。実寸を測ると大はΦ12×58cm(約540mⅼ)、中はΦ11×53cm(約450mⅼ)、小はΦ10×48cm(370mⅼ)。これに、大用のフタと小さな薬味皿が付属しています。
■小さすぎるクッカーはツーリングで使いにくい
2代目のアルミ製クッカーセットは板厚が厚めで、とてもしっかりしています。しかし、キャンプツーリングで使うクッカーセットとしては小さすぎました。袋めんに必要なお湯の量は500mⅼ前後ですので、クッカー大でも袋めんを炊けません。
2代目のアルミ製クッカーセットは家族キャップで料理の取り分け用として活躍しています。撮影しながら発見!2代目アルミ製クッカーセットの中以下がチタン製クッカーセットに収納できるのです。これならキャンプツーリングで使えるかも!
私のツーリング用クッカー:まとめ

私が今注目しているのはステンレス製のクッカーセット。ステンレスは熱伝導性が悪く、アルミやチタンよりも重いので、思いのほか敬遠されがちです。しかし、メンテナンス性と価格を考えれば、ステンレス製クッカーセットはベストチョイス。
ステンレスはチタンより価格が安いですし、ステンレスの被膜は傷ついても自己再生しますので、焦げ付いても研磨して使えます。おや、私はいつからこんな難しい選び方をするようになったのでしょう。
クッカーの情報は必要なのか?
当時と現在のアウトドアブームで決定的な違いは情報量です。アマゾンや楽天は1990年代にありませんでしたので、キャンプ道具の情報は雑誌や店頭から得るしかありませんでした。
違いのわからない私はお値段勝負でツーリング用のアルミ製のクッカーセットを選びました。しかし、安物のアルミ製クッカーに不便を感じることもありませんでした。炊飯で焦げ付き、焚き火のススで真っ黒になり…安いからこそツーリングでラフな使い方ができ、思い出を詰め込めたのかもです。
■ツーリング用のクッカーを直感で選ぶ私

キャンプツーリング用のクッカーをチタン製に買い替えたときも同じ。何の情報もなく店頭で手に取り、軽さに驚き、薄さに驚き、値札をみてさらに驚き…しかし、ひとめぼれでレジに向かったように記憶しています。私はネイチャーリパブリックのチタン製クッカーに魅力を感じたのではなく、手に取ったときにキャンプ場で白米を食らう自分の姿が見え、テントサイトの湿った土のにおいを感じ、ツーリング先で待ち構えている景色が見えたような気がしたのです。
文・hosokawa_taka/提供元・暮らし~の
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