旅行や留学、出張などで海外へ渡航すると、まずその国のスーパーに行ってみたいと感じる人は多いのではないでしょうか?色鮮やかな野菜やフルーツなどが並ぶ店内では、日本のスーパーとは一味違う雰囲気が味わえ、現地で暮らす人の日常を垣間見ることができます。また、友人への手頃なお土産を探すのにも、スーパーは最適な場所です。今回は、そんな海外のスーパーで買い物をするときに役立つ英語表現をご紹介します!

スーパーに関連する英単語

スーパー

日本でスーパーマーケットは「スーパー」と省略して呼ばれることが多いですが、英語では「super」とは言いません。「supermarket」や「grocery store」という表現が使われます。

  • Is there a grocery store around here?
    この辺りにスーパーはありますか?

レジ袋

英語で「レジ袋」は、シンプルに「bag」と言えば伝わります。「紙袋(paper bag)」と区別して「ビニール袋」と言いたい場合には、「plastic bag」と表すことができます。レジでは、しばしば以下のようなやり取りがあります。

  • 店員:Do you need a bag? 
    レジ袋は要りますか?
  • 客:No, thank you.
    いいえ、大丈夫です。

近年は環境問題の観点から、レジ袋が有料の店舗も増えています。そのため、多くの客は買い物用のマイバッグを持参します。

買ったものが入る大きさの鞄が手元に無く、レジ袋が必要な場合には、「Can I have a bag?(レジ袋をもらえますか?)」と店員に伝えれば、レジ袋を購入することができます。

スーパーのレジで順番を待つときに並ぶ「列」は、英語で「line」です。他の買い物客が列に並んでいるのか、それともその場に立っているだけなのか分からないときは、「Excuse me, are you in line?(すみません、並んでいますか?)」と確認してみましょう。

また、列に並ぶ際には、レジ上の案内表示も確認しましょう。「cash only」の表示がある場合は、クレジットカードなど現金以外での支払いはできません。「10 items or less」などの表示があるレジは、10品以下の買い物をする客専用のものです。レジにたどり着いてから慌てることのないように気をつけましょう。

通路

商品が並ぶ棚の間にある「通路」は、英語で「aisle」と言います。大きなスーパーの場合、各通路の上には日本のスーパーと同様に番号の表示があります。商品を探して店員に尋ねた場合、この通路番号で商品の場所を教えてくれることがよくあります。

  • 客:Excuse me, where can I find a toothbrush?
    すみません、歯ブラシはどこにありますか?
  • 店員:They are on aisle 5.  
    5番通路にあります。

商品の場所を尋ねる場合には、上記の「where can I find~?」以外に、「I’m looking for ~」や「Do you have/carry ~?」という表現を使うこともできます。

乳製品

英語で乳製品は、「dairy products」と言います。綴りや発音が「daily」に似ているため、「日用品」と捉えてしまう人もいるかもしれません。牛乳やヨーグルトを購入したい場合には、店内で「dairy」と書かれた案内表示を探してみましょう。

買い物時に役立つ英語表現

商品の在庫を尋ねる場合

棚に値札や案内表示は貼ってあるものの商品が無く、在庫があるかを尋ねたいような場合には、「Do you have ~ in stock?(~の在庫はありますか?)」という表現を使うことができます。在庫切れの場合には、「Sorry, they are out of stock (at the moment).」と言われます。

商品に手が届かない場合

目当ての商品を見つけられたものの、棚の最上段にあって自分では取れないような場合には、「Excuse me. I cannot reach the top shelf.」のように説明し、「Will you help me, please?」と頼んでみましょう。

必要な分量を伝える場合

対面販売形式の精肉売場などでは、自分が購入したい分量での注文ができます。「I would like 1 kilo of beef fillet, please (牛フィレ肉を1キロください。)」や、「Can I have a pound of beef, please?(牛肉を1パウンドもらますか?)」と、売場に表示されている重さの単位を使って伝えてみましょう。

会計時の英語表現

カードで支払う場合

カードでの支払いが可能かを確認したい場合には、「Do you accept credit cards?」や「Can I pay by credit card?」と尋ねてみましょう。クレジットカードを使う際に必要となる「暗証番号」は、PIN(Personal Identification Number)もしくはPIN code と呼ばれます。

  • 店員:Please enter your PIN.
    暗唱番号を入力してください。

レシートについて

支払いの機会が増える旅先では、自分がいくら使ったかを後からきちんと確認できるように、レシートをもらっておくと安心です。多くの場合は、店員の方から「Would you like a receipt? (レシートは要りますか?)」と聞いてくれるので、「Yes, please.」と答えればOKです。もし、何も聞かれずにレシートを渡されなければ、「Can I have a receipt?」と伝えましょう。

rewards card

レジで店員からよく聞かれるのが、「Do you have a rewards card?」という質問です。rewards cardとは、買いものをすることでポイントが貯まったり、提示すると商品を割引価格で購入ができたりするものです。店によって呼び方は多少異なりますが、同様のシステムが多くのスーパーマーケットで導入されています。

まとめ

今回は、海外でスーパーに行ったときに役立つ様々な英語表現をご紹介しました。準備万端で渡航したつもりでも、気候や習慣の異なる海外では、急遽必要なものが出てくることもよくあります。日本ではスムーズにできる買い物も、急に英語でとなると、店員に話しかけるのも少し躊躇してしまうかもしれません。海外でも焦らず落ち着いてコミュニケーションがとれるように、ぜひ今回ご紹介した表現を覚えてみてくださいね!

<この記事を書いた人>
ラッド 順子

英国在中のライター。日本と英国の大学院を修了。各種教員免許及び英語教授法資格(TESOL)を有する。公立・私立小中高等学校及び大手語学学校での英語指導経験が豊富。英国では、執筆の他、翻訳・通訳、日本語 指導に従事。ライターとして、イギリスの最新情報やおもしろ文化を発信中。サッカーと海外番組の「The X Files」が大好き。

提供元・English Hub

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