モンテディオ山形 写真:Getty Images

 モンテディオ山形の関連会社『株式会社モンテディオフットボールパーク』は9月6日、2028年開業予定である新スタジアムのパース画像を更新。一部エリアに屋根がないという点で、セレッソ大阪のホームスタジアムである「ヨドコウ桜スタジアム」に似ており、V・ファーレン長崎のホームスタジアム「PEACE STADIUM Connected by SoftBank」と対照的だが、アウェイ席は屋根があるエリアに設けられるという。

 2025年着工、2028年の開業を目指す新スタジアムの構造は、ホームエリアのゴール裏に屋根が設けられる一方、反対側のゴール裏には大型電光掲示板が設置され、屋根はない。一部からはC大阪のホームと同様、降雨時にアウェイサポーターが過酷な環境下での応援を余儀なくされる可能性が指摘されていたが、山形の相田健太郎社長は2024年12月の説明会でこう述べている。

 「アウェイ席については『(アウェイ席に)屋根がない』と、あれこれ書き込まれましたけど…。ここ(屋根があるバックスタンドの一部エリア)にしようと思いまして。残りすべてをホームとして扱うような形で考えています。なのでアウェイサポーターの方に『屋根が…』と言われたら、『屋根あるんですよ』と言ってあげたいなと思います」

 ホーム側とアウェイ側の観戦環境の違いを巡っては、以前に川淵氏が否定的な見解を示したことで話題に。同氏は2024年10月、V・ファーレン長崎の新スタジアム「PEACE STADIUM Connected by SoftBank」(通称ピースタ)に来場した際、Xで「今、Jクラブはアウェーのチームを差別化しているところが多い」と指摘。長崎のホームスタジアムについて「平等」「Jリーグをあるべき姿に改善しようとする姿」と評していた。

 くわえてアウェイ差別に関して様々なコメントが寄せられると、「そんな差別をしているの?ホームチームは。フェアプレーの精神はどこへいったの?アウェーチームの戦う条件を少しでも悪くしようなどとケチなことを考えるようにいつからなったの?」などと反応し、ファン・サポーターの反響を呼んでいた。