
FIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で日本代表に敗れた中国代表が、現在も空席である監督の公募を開始した模様。MF久保建英(レアル・ソシエダ)、MF三笘薫(ブライトン)、MF堂安律(アイントラハト・フランクフルト)ら擁する日本代表がブラジル代表と対戦することが決まった後、森保ジャパンを妬む論調が広まる中、自国代表が危機的状況に陥っている。
中国はW杯アジア最終予選で敗退すると、予選終了直後にブランコ・イヴァンコヴィッチ監督を解任。7月開催のE-1選手権決勝大会ではU19代表監督を務めていたジュルジェヴィッチ氏が暫定指揮を執っていたが、1勝2敗で3位という結果に終わり、A代表の監督就任には至っていない。
この監督人事を巡る問題は、9月以降の国際Aマッチデーにも影響を与えている模様。海外メディア『フットボールアジアン』が伝えたところによると、中国はウズベキスタン代表、アルゼンチン代表、ウルグアイ代表を自国に招待し、中国とウズベキスタンがそれぞれ南米のチームと対戦し、その後対戦相手を入れ替えることを計画していたが頓挫している。
中国『微博』が9月6日に伝えたところによると、同国サッカー協会は「60歳以下で国籍問わず」という条件のもと、A代表監督の公開募集を開始。2030年のW杯出場を目標に掲げているが、現時点で応募した指導者がいるか不明だ。
一方で、中国『新浪』はアルゼンチン戦の開催中止について「中国は当初アルゼンチンとの対戦を希望していたが、断られるという屈辱を味わった。アルゼンチンは、ワールドカップ開幕前に中国と対戦することは得策ではないと判断した。リオネル・メッシも中国行きに否定的な姿勢を示した」と、強豪国の姿勢を暗に批判。
その上で、日本がブラジルと対戦することについて「仮に中国がブラジルを招待していたとしても、拒否されていたかもしれない。日本をただただ妬んでいる。中国はベトナムとしか対戦できない」と綴っている。アルゼンチンと日本に対して否定的な視線を送っている中国だが、自国の抱える問題に目を向けるべきかもしれない。