
アーセナルは今2025年夏、プレミアリーグで最も活発な補強を行ったクラブのひとつであり、8人を新たに獲得した。その総額は2億9350万ユーロ(約511億円)に達し、売却益はわずか1030万ユーロ(約18億円)にとどまり、約2億4500万ポンド(約489億円)の赤字を計上した。
守備、中盤、攻撃のすべてに補強を施し、待望のストライカーであるFWビクトル・ギェケレシュを獲得したことで、ミケル・アルテタ監督率いるチームには悲願のプレミアリーグ制覇が求められている。
その一方で、次の段階として浮上しているのが、FWガブリエウ・マルティネッリの放出である。UKメディア『The Athletic』は、アルテタ監督の再建計画における“次の犠牲者”として、2026年に同選手が退団を迫られる可能性を報じている。
24歳のマルティネッリは近年、ゴールとアシスト数が低下しており、その影響もあって今夏はMFエベレチ・エゼやFWノニ・マドゥエケが新戦力として加わった。
アルテタ監督はこれまでもプロジェクトに適さなくなった選手を容赦なく切り捨ててきた。GKアーロン・ラムズデール(ニューカッスル・ユナイテッド)やDFオレクサンドル・ジンチェンコ(ノッティンガム・フォレスト)は放出されており、チームの進化のために犠牲となった。
アルテタ監督は今夏、マルティネッリに関心を示したブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンに売却の姿勢を見せたが、同クラブは最終的にFWルイス・ディアスをリバプールから獲得したため、この道は閉ざされた。
さらに、アーセナルはベルギー代表FWレアンドロ・トロサールの売却についても協議しており、既にトルコ1部のベシクタシュから正式なオファーが届いているともさまざまなメディアで報じられている。