夏のドライブシーズンは、お出かけの楽しみと同時に、クルマの燃費悪化という悩みもつきもの。 とくにお盆休みは、渋滞や炎天下での長時間駐車が重なり、エアコンの使用量が増えて燃料消費がかさみます。 しかし、ちょっとした工夫で燃費を改善しながら、車内を快適に保つことができます。 今回は、夏の燃費が悪くなる理由と、その解決策を分かりやすくご紹介します。

夏は燃費が悪くなる!?
夏は燃費が悪くなる!?

財団法人省エネルギーセンターの「ReCoo会員燃費データの季節変動」によると、春・秋の燃費と比べて夏は平均1km/L程度燃費が悪くなっています。

つまり、同じ距離を走っても夏は余計にガソリンを使ってしまうのです。
 
とくに、お盆の時期では長距離ドライブや炎天下での渋滞は燃費の低下が顕著になり、燃料費の負担が増すだけでなく環境負荷も増加してしまいます。

夏は楽しいドライブシーズンですが、燃費悪化という見えないコストがかかっていることを知っておくことが大切です。

その原因は?
その原因は?

では、なぜ夏は燃費が悪くなるのでしょうか?

主な原因は「冷房の使用」と「高温によるエンジン負荷の増加」にあります。

冷房はエアコンをONにして空気を冷やし、同時に車内の湿気を取り除く除湿を行っています。

この除湿の際に動くのが「コンプレッサー」と呼ばれる装置で、エンジンの一部の力を使って作動します。

そのため、冷房を使用するとエンジンの負担が増え、燃料消費量が多くなってしまいます。

とくに、渋滞や低速走行時は効率が落ちやすく、燃費への影響が大きくなります。

さらに、夏の高温環境はエンジンやタイヤにも負担をかけ、燃費悪化の一因となります。

燃費改善の効率
燃費改善の効率

夏の燃費悪化を抑えるには、エアコンの使用量をいかに減らすかがカギになります。

おすすめなのがサンシェードの活用です。

サンシェードをフロントガラスやリアガラスに装着しておくと、直射日光による車内温度の上昇を抑えることができます。

駐車中に車内温度が高くなると、乗車後にエアコンを強く長時間かける必要がありますが、サンシェードがあれば冷房の効きが早まり、コンプレッサーの稼働時間を短縮することができます。

その他にも、窓を開けて換気したり、アイドリングストップの活用をしたりすることで、冷房の使用頻度を下げて快適な車内環境を保つことができます。

エコで快適な夏ドライブ
エコで快適な夏ドライブ