
浦和レッズ所属の元日本代表MF原口元気は、FW鈴木武蔵(現横浜FC)の古巣であるベルギー2部ベールスホットへの移籍が決定的に。浦和は5日、同選手が海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のため、チームを離脱すると公式発表しているが、原口本人のとあるコメントが再び話題になっている。
現在34歳の原口は、日本代表の一員としてFIFAワールドカップ出場の実績を持っているほか、2014年からおよそ10年にわたりドイツでプレー。ヘルタ・ベルリン、デュッセルドルフ、ハノーファー、ウニオン・ベルリン、VfBシュツットガルトと5クラブを渡り歩き、ブンデスリーガで通算173試合、ドイツ2部で通算79試合出場という結果を残していた。
しかし、2024年の浦和復帰後は低調なパフォーマンスに終始。今季ここまでJ1リーグ戦でスタメン出場2試合とベンチ要員であり、途中出場の場合でも精彩を欠くことが多かった。
原口のベールスホット移籍は5日に複数の現地メディアが報じているが、今季ここまでノーゴールであることが話題に。本人は2025シーズン開幕前に「2桁ゴールをとれないアタッカーは浦和レッズに必要ない」とコメント。自分自身にプレッシャーをかけていたが、マチェイ・スコルジャ監督のもとでスタメンでの出場機会を増やすことはできず、結果として裏目に出た格好だ。
この原口の発言を巡っては、ブラジル人記者でJリーグや日本人選手の情報に詳しいチアゴ・ボンテンポ氏が、J1第27節の柏レイソル戦後に「彼はヨーロッパから戻ってきて2桁ゴールを約束したが、今のところゼロだ」と指摘。柏戦後に一部サポーターの前にエキサイトしていたこともあり、同記者は「原口は浦和のアイドルだが、サポーターは彼に対する我慢を失いつつある」と伝えていた。
9月3日に埼玉スタジアムで行われたYBCルヴァンカップ準々決勝1stレグ・川崎フロンターレ戦の試合後、DF荻原拓也、MF関根貴大と写真撮影したほか、メインスタンドにユニフォームを投げ入れた原口。結局、一部サポーターからの支持を得られないまま、浦和を去っている。