
スコティッシュ・プレミアシップのセルティックの日本代表FW前田大然が、今2025年夏の移籍市場で他クラブと条件面で合意していたものの、最終的に移籍が成立しなかったことを明かした。
スコットランドメディア『The Daily Record』によると、セルティックは移籍を望んでいた前田の後継者を確保できず、最終的に移籍は破談に終わったと伝えた。前田は新たな挑戦を求めていたが、クラブの事情が退団を阻んだ形となったようだ。
さらに同メディアによると、昨2024/25シーズンの前田は、ブレンダン・ロジャーズ監督の下で公式戦33ゴールを記録し、スコットランドで主要な年間最優秀選手賞を総なめにするなど絶対的な存在感を示した。ところが27歳となった今2025/26シーズンは調子が上がらず、日本代表活動中に移籍を検討していた事実を明かしたことが注目を集めている。
一方で元セルティックの選手であるスコット・アラン氏(2025年引退)は、冬の移籍市場で前田に再び動きがあると指摘した。
同氏はスコットランドのラジオ番組『Clyde 1 Superscoreboard』で「昨2024/25シーズンの実績を見れば関心が寄せられるのは当然だ。だが今2025/26シーズンはパフォーマンスに影響が出ている。問題はセルティックがどう対応するかであり、1月までにロジャーズ監督が前田からどれだけ力を引き出せるかが問われる」と述べ、冬の移籍市場で再び動きがある可能性を示唆した。
一方でロジャーズ監督は、選手が望まない限りクラブに引き留めないという自身の方針をこれまで掲げていた。今年1月にFW古橋亨梧(バーミンガム・シティ)がリーグ・アンのスタッド・レンヌへ移籍した際も「ここでプレーしたくない選手は残すべきではない」と語っていたようだ。しかし今回は前田の代役不在を理由にその方針を曲げざるを得なかった。