クリスティアン・モスケラ 写真:Getty Images

 DFクリスティアン・モスケラは今2025年夏に、ラ・リーガのバレンシアからプレミアリーグのアーセナルへ移籍した。

 UKメディア『The Standard』の報道によると、モスケラがこの移籍について「自分の家のようなクラブを去るときには、移籍の発表や報道のされ方がもう少し違う形であってほしかった」と語り、手続きや伝えられ方に懸念を示したと伝えた。

 さらに「移籍の経緯が伝えられる形については、もっと良い形になってほしかった。だがサッカーでは自分のことを考えなければならない。理解できる部分もあれば、そうでない部分もある」と述べ、納得できない点が残る一方で、自分の立場を理解しようとする姿勢も示した。

 モスケラはバレンシアとの契約延長を拒否し、残り契約が1年だった。バレンシアは契約が切れた後に同選手を無償で失うことを避け、今夏に移籍金約1,300万ポンド(約26億円)で売却した。下部組織から育った同選手がクラブを去ったことに対し、一部のバレンシアサポーターは強い不満を示したようだ。

 同メディアによると、モスケラは「自分はバレンシアニスタで、このクラブからすべてを与えてもらった。シャツを着たときには常に全力を尽くした。ファンが地元選手に残ってほしいと思うのは理解している」と語ったと伝えた。

 アーセナルでのスタートについては「今の状態はいいが、ラ・リーガとは試合の内容が違う。もっと攻守の切り替えが速く、よりダイレクトだ。試合に入るときは常に備えが必要で、クレイジーだ」と印象を語った。

 さらに「周りには良い選手がそろっている。世界最高のクラブの一つに来た以上、競争は避けられないし、簡単ではない。ミケル・アルテタ監督は自分に満足していて、コーチ陣とともに助けてくれている。新しいシステムには早く適応しなければならない」と話し、アーセナルでの決意を示した。