
ドイツ・ブンデスリーガのバイエル・レバークーゼンは、2023/24シーズンにリーグ優勝を果たした後も好調を維持し、欧州の強豪クラブへと変貌を遂げた。しかし、多くの主力選手を今2025年夏に失い大きな転換期を迎えていた。
今夏の移籍市場ではMFフロリアン・ビルツ、DFジェレミー・フリンポン、DFピエロ・インカピエが相次いでプレミアリーグへ移籍し、チームを強化したシャビ・アロンソ監督もラ・リーガのレアル・マドリードの指揮官へと今2025/26シーズンに就任したことでクラブは不安定な状態に置かれていた。
その後を継いだ元マンチェスター・ユナイテッド(2022-2024)指揮官のエリック・テン・ハフ監督は今シーズンから同クラブを率いたが、わずか3試合で解任される短期政権に終わった。
ドイツメディア『BILD』は、テン・ハフ監督がクラブの補強計画も共有されておらず、今夏にDFルーカス・バスケスを獲得しキャプテンに任命する方針すら知らされていなかったと伝えた。同監督はクラブ首脳陣から十分な信頼を得られていなかった状況が浮き彫りとなった。
同監督がレバークーゼンの公式戦で挙げた唯一の勝利は、ドイツ杯で4部のゾネンホフ・グロースアスパッハを下した試合のみ。さらにクラブ内部では雰囲気が冷え込み、テン・ハフ監督は自ら招聘したスタッフとの関係すら良好ではなかったとのことだ。
さらにテン・ハフ監督はクラブの計画や補強に干渉したとも伝えられており、自身と同じエージェントであるSEG社に所属する選手をチームの補強に推薦していたという。マンチェスター・ユナイテッド在任時やオランダ時代にも、SEG所属選手の起用が複数あったことも驚きをもって伝えられている。