■「やらないでほしい」の声も
巨人の監督はこれまで生え抜きのエースと4番が務めており、ほかのチームでプレーした経験を持つ人物が監督になったことはない。松井氏はニューヨーク・ヤンキースなどMLBで複数球団プレーしており、就任した場合、初めてのケースとなる。
人気面では絶大な効果が期待できる同氏の就任だが、SNS時代では誹謗中傷まがいの厳しい采配批判にさらされることや、現在巨人が世代交代期に入っていることなどから、「叩かれる姿を見たくない」「今はやらないでほしい」という声も存在する。
なお、松井氏の恩師である長嶋茂雄氏は、1974年に現役を引退し、翌年から監督に就任。自身や正捕手の森祇晶氏が抜けたこと、V9の主力がベテランに差し掛かるチームだったこともあり、初年度は球団史上初の最下位となっている。
多くの人が未来の松井監督に期待する一方、同時に大きなリスクも生じそうだ。
■松井氏の巨人監督就任の可能性を分析
■執筆者プロフィール
佐藤俊治。野球ライター。Sirabeeには2015年11月から参画し、月40本程度プロ野球関連記事を執筆中。YouTubeで発信する野球評論家ウォッチャーでもある。野球は高校からメジャーまで年間50か所以上で現地観戦。プロ野球の贔屓チームはなく、どこのチームのファンでもない。「あの選手、あそこに行ったんだ」という目線で見守っている。
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(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)