※本記事はFUNDO編集部へ寄せられた体験談を元に作成しています。

実際の個人情報の特定を避けるため、一部フィクションを交えて構成しています。

本記事では、「夫の淹れたコーヒーに変化を感じた妻が、不意にもう一人の朝に気づいた」という、関東在住の40代主婦・Kさんの体験をご紹介します。

些細な違和感が、夫の“二重生活”を明らかにしていったのです。

「減っていくコーヒー豆、誰のため?」

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(画像=『FUNDO』より引用)

「いつもは2人分なのに、豆が明らかに減りすぎて…」

彼女が感じた異変は、「私がいないときに誰かがいるかも」という不安の始まりでした。

Kさんは、出勤前にキッチンへ立ち寄ったとき、豆の袋が前日より明らかに軽くなっていたことに気づきました。

自分が家にいない間、誰かの朝の習慣が紛れ込んでいるような気配。

「私が早朝に出かけた後のいない時間に誰かの朝があるのかも——」

その違和感が、次第に “ 確信 ” へと変わっていったのです。

「コーヒー豆の減り方が、知らない朝を教えてくれた」

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(画像=『FUNDO』より引用)

Kさんが確信に変わったのは、その翌日。 いつもはごはん派の夫が、珍しくトーストとコーヒーを丁寧に並べて朝食をとっていた写真が、SNSにアップされていたのを見たときでした。

いつものように夫よりも朝早くに出勤し、何気なく開いた夫のSNSには トーストとペアのマグが並ぶ投稿、背景に写ったのは、記念日に買ったもう一方のマグ。

私の居場所ではない朝を実感した瞬間。

「相手が誰かはわからない。でも、私の居場所じゃないことははっきりした」

自分の知らな誰かの朝が、いつのまにか日常に紛れ込んでいた。