
フェイエノールト所属の日本代表FW上田綺世は、オランダ1部開幕から3試合つづけてゴールをマーク。好調の裏側にDF渡辺剛が加入した影響が指摘される一方、現地では今もなお同選手に対する懐疑的な見方や批判が相次いでいる状況。日本代表での立ち位置に関する皮肉を交えた論調も沸き起こっている。
上田は2024/25シーズン途中までベンチ要員だったものの、ロビン・ファン・ペルシ氏が監督に就任した2025年2月以降はスタメン出場の機会が増加。2025/26シーズンの開幕戦、第2節でゴールネットを揺らすと、第3節のスパルタ・ロッテルダム戦では2ゴールをマーク。開幕から好調ぶりをアピールしているにもかかわらず、『FR-Fans.nl』が「上田に対する疑念は払拭されていない」と伝えるなど、日本代表ストライカーを低評価するオランダメディアの“偏向報道”は後を絶たない。
そんな中、オランダ『ラインモンド』は9月3日、上田の特集記事を掲載。「オランダでは彼に対する批判が多い。しかし、日本では彼のゴールが反響を呼んでいる」などと、オランダと日本で同選手に対する評価が対照的である現状を伝えている。
また『ラインモンド』は、森保ジャパンのストライカ-陣によるレギュラー争いで、上田がFW小川航基(NECナイメヘン)やFW前田大然(セルティック)らを抑えて一番手であることにも着目。「フェイエノールトではまだレギュラーとは言えないが、日本代表ではスタメンが保証されている」と、皮肉を交えながら上田に対して懐疑的な視線を向けている。
日本代表のみならず、フェイエノールトでの驚異的な結果を残している上田。シーズン通じて現地メディアの批判報道を跳ね返すだけの結果を残し、プレミアリーグなど欧州5大リーグへのステップアップ移籍を果たしたいところだ。