中村敬斗 写真:Getty Images

 9月の日本代表メンバーから落選したFW中村敬斗は、ラ・リーガ所属ビジャレアルへの移籍が破談に。フランス2部スタッド・ランス残留や、トルコ1部ベシクタシュ移籍の可能性が取りざたされているが、アンジェ・ポステコグルー氏(元横浜F・マリノス、セルティック、トッテナム監督)の去就が影響を与える可能性も考えられるところだ。

 中村の去就を巡っては、『レキップ』が移籍ウィンドウ最終日の9月1日に伝えたところによると、、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場クラブのビジャレアルが同選手の獲得に向けて、ランスへ1800万ユーロ(約30億円)のオファーを提示。しかし、ランスはこれを拒否したことにより、移籍ウィンドウ最終日での交渉は破談に終わったという。

 また、日本代表MF守田英正所属のスポルティングCP、DF冨安健洋の古巣ボローニャからの関心も報じられていたが、8月以降は音沙汰なし。トルコ『ポリティカム』は28日に「ベシクタシュは中村に正式オファーを提示も、交渉は進んでいない」「ランスはベシクタシュの提示額に不満を抱いており、クラブ間交渉は中断」と、ベシクタシュ移籍交渉の途中経過を伝えている。

 中村のランス退団を望む声が相次ぐ一方、2024/25シーズンまでトッテナムを率いていたポステコグルー氏には、ジョゼ・モウリーニョ氏の後任としてトルコ1部フェネルバフチェの監督に就任する可能性が浮上。移籍市場に精通しているファブリツィオ・ロマーノ記者がこれを伝えている。

 そのポステコグルー氏は、セルティック在籍時にFW前田大然、FW古橋亨梧、MF旗手怜央らを獲得。いずれも主力選手となり、スコットランド1部リーグ優勝に貢献した。日本人選手に対する評価が高いことは周知の事実だが、仮にフェネルバフチェの監督に就任するとなれば、クラブ首脳陣に中村の獲得を求め、トルコの移籍ウィンドウ最終日である9月12日に同選手を迎え入れるというシナリオも考えられる。