
今2025年夏の移籍市場最終日、チェルシーでは複数の動きが見られた。その中でも注目を集めたのが、セネガル代表FWニコラス・ジャクソンの去就である。
当初はブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンと買取オプション付きのレンタルで合意していたが、チェルシーのFWリアム・デラップの負傷により同クラブが契約を取り消し、ジャクソンを呼び戻した。しかし、最終的にバイエルンは同選手の潜在能力を高く評価し、総額8,050万ユーロ(約139億円)の買取義務付きレンタルで合意に至った。
一方で、移籍市場最終日にはもう一人の選手の動向が話題となった。UKメディア『The Pride of London』は、チェルシーのブラジル人MFアンドレイ・サントスに対して、サウジ・プロフェッショナルリーグのアル・カーディシーヤ・アル・コバールが5,000万ユーロ(約86億円)の正式オファーを提示したと報じた。
しかしサントス本人はこの移籍を拒否した。同選手の目標は2026年のFIFAワールドカップにブラジル代表として出場することであり、その可能性を高めるにはチェルシー残留が最適と判断したようだ。
サントスは現時点でチェルシーの先発メンバーではないが、将来を含めチームの重要な戦力として見込まれている。同選手は昨2024/25シーズン、リーグ・アンのストラスブールで優れたパフォーマンスを披露し、今2025/26シーズンからチェルシーのトップチームに加わった。
同選手は今シーズンここまで公式戦3試合すべてに出場しており、いずれも途中出場ながらも確実にプレー時間を得ている。
高い潜在能力を秘めるサントスに対し、まずはクラブが最適な役割やポジションを見極める必要がある。また、同選手もイングランドサッカーへの適応に一定の時間を要するため、チームに定着していく過程が重要なのは間違いないだろう。