佐野航大 写真:Getty Images

 ファジアーノ岡山から海外挑戦を果たしたMF佐野航大は、オランダ1部NECナイメヘンに残留。DF板倉滉所属のアヤックスやMF三笘薫擁するブライトンなど複数クラブが移籍先候補に挙がっていたが、ナイメヘン幹部が他クラブからのオファーの存在を明かしている。

 ナイメヘンのGM(ゼネラルマネージャー)を務めるウィルコ・ファン・シャイク氏は、9月2日放送の現地スポーツ番組『デッドライン・デイ』に出演。話題が佐野の去就に及ぶと、「(佐野の獲得を目指すクラブから)土壇場でパニック的なオファーが殺到した」とした上で、こう語ったという。 

 「PSVアイントホーフェンがジョーイ・フェールマンを放出していたら、佐野の獲得を目指していたはずだ。ただ、移籍金額が1000万ユーロ(約17億円)でも、我々はオファーに応じていなかった」

 これによると、PSV所属MFジョーイ・フェールマンにはプレミアリーグ所属ブレントフォードからの関心が報じられていたが、移籍ウィンドウ最終日までに実現せず。佐野も含めた玉突き移籍は幻に終わった一方、どのクラブが日本代表の有望株にオファーを提示した気になるところだ。

 佐野の去就を巡っては。2025年5月以降にアヤックス、PSV、フェイエノールト、それにドイツ、イングランド、フランス、スペイン国内クラブからの関心が報じられていたほか、現地メディア『De Gelderlander』は8月下旬に「ナイメヘンに残るか分からない」という本人のコメントを伝えていた。

 また、8月24日に行われたオランダ1部リーグ第3節のNACブレダ戦では、ブライトン、アストン・ヴィラ、ドイツ国内クラブのスカウト陣が視察に訪れていたとの情報が錯そう。三笘との日本人コンビ結成を期待する声もあがっていたが、ステップアップ移籍はひとまず先送りとなっている。