アイメリク・ラポルテ 写真:Getty Images

 欧州各地で移籍市場最終日に駆け込みの動きが相次ぐ中、スペイン代表DFアイメリク・ラポルテは、サウジ・プロリーグのアル・ナスルでのプレーを終え、ラ・リーガの古巣であるアスレティック・ビルバオへ復帰を果たした。

 ラポルテは、アル・ナスルで公式戦69試合に出場していたが、サウジ・プロリーグでの冒険を終わらせたいと望み続けていた。

 そんな中、アル・ナスルがDFイニゴ・マルティネスを獲得したことも重なって、移籍が成立したと様々なメディアで報じられた。

 しかし、スペインメディア『MARCA』は、ビルバオが手続きを問題なく完了させた一方で、アル・ナスルが必要書類を期限内に提出しなかったため、登録が不可能となったと伝えた。

 これによりラポルテは新天地での出場が危ぶまれており、FIFAが出場禁止を通達する見通しだと報じられている。

 ジャーナリストのホセ・フェリックス・ディアス氏は、ビルバオが「状況を解決するために必死に動いている」と伝える一方で、スペインメディア『El Partidazo de COPE』は、国際移籍証明書が期限内に届かず、移籍に必須のTMS(移籍マッチングシステム)がすでに閉鎖されていたため、FIFAはラポルテを登録できないと判断する見込みだと報じた。

 FIFAはまだ公式なコメントを出していないが、2026年のFIFAワールドカップでスペイン代表入りを狙うラポルテが少なくとも1月まで公式戦に出場できない可能性もある。

 移籍は一度ラ・リーガの公式サイトやSNSで発表されたものの、登録問題のため修正され、2015年にGKダビド・デ・ヘア(現フィオレンティーナ)のレアル・マドリード移籍が破談したケースと比較されている。

 ビルバオは昨2024/25シーズン、UEFAヨーロッパリーグ準決勝に進出した。また、ラ・リーガを4位で終えて2025/26シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得している。