『ロア』 – 150頭の猛獣と暮らした撮影現場という地獄

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(画像=画像は「Amazon」より)

 動物を使った映画もまた、予測不能な危険をはらんでいる。1981年の映画『ロア』は、その狂気の沙汰で映画史に名を刻んだ。訓練されていない150頭以上のライオンやトラといった猛獣と、俳優たちが一つ屋根の下で暮らすという、正気の沙汰とは思えない設定。11年にも及ぶ撮影期間中、監督や主演女優ティッピ・ヘドレン(映画『鳥』で知られる)を含む70人以上のキャストとクルーが猛獣に襲われ、重傷を負った。頭皮を剥がれた者、壊疽を起こした者、骨折した者…。死者は少なくとも1人とされるが、その全貌は定かではない。これは映画というより、惨事が起こるのを待つだけの記録映像だった。

『The Warrens of Virginia』 – 燃えるドレスと不運な女優

 時には、信じられないような不運が悲劇を招く。サイレント映画時代の1923年、女優のマーサ・マンスフィールドは、撮影の合間に車の中で休憩していた。彼女が着ていたのは、燃えやすい素材で作られた豪華なドレス。そこへ、クルーの一人が何気なく投げた一本のマッチの火が燃え移り、彼女の体は一瞬にして炎に包まれた。共演者が必死で火を消し止めたが、全身に大火傷を負った彼女は翌日、息を引き取った。

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