アルネ・スロット監督 写真:Getty Images

 プレミアリーグのアーセナルは9月1日にアウェイで行われたリバプール戦に0-1で敗れた。試合結果については様々な意見が出ているが、明らかなのは今2025年夏の補強を考えるとアーセナルがより良い結果を残すべきだったという点である。

 UKメディア『Just Arsenal』によると、この試合後、リバプールのアルネ・スロット監督がアーセナルの現状に言及したことを伝えている。同監督はアーセナルがチームが発展しているべきだと考えており、その発言はアーセナルのミケル・アルテタ監督とスタッフ陣への圧力として受け止められている。

 スロット監督はクラブの移籍方針についても触れた。「27歳、28歳、29歳で、すでにFWルイス・ディアス(バイエルン・ミュンヘン)のようにキャリアの絶頂期にいる選手を獲得していないのはポジティブなことだ。我々は非常に有望で才能のある選手を獲得しているが、彼らにはプレミアリーグに適応する時間が必要だ。その上で勝ち点9を獲得しているのはポジティブだ」とBBCを通じて述べた。

 この発言からは、アーセナルが今夏に即戦力の補強を進めたことを暗に批判していると読み取れる。実際に同クラブは今夏、27歳のFWビクトル・ギェケレシュとMFエベレチ・エゼ、31歳のMFクリスティアン・ノアゴールと経験豊富な選手を獲得しており、移籍市場での動きは高評価を受けていた。

 若手中心の補強から経験重視の補強へと舵を切ったアーセナルは、2022年にマンチェスター・シティから加入したFWガブリエウ・ジェズスとDFオレクサンドル・ジンチェンコが示した即効性を再現しようとした。しかし、現時点でその効果は表れていない。とはいえシーズンはまだ序盤であり、この刷新されたチームが機能していないと結論づけるのは時期尚早だ。

 それでも結果が出なければ、スロット監督のような発言は今後も繰り返される可能性が高い。アルテタ監督は即戦力の補強を求め、それを手に入れた。ゆえに成果を示す責任は、今まさにアルテタ監督自身にのしかかっている。