日本代表 写真:Getty Images

 日本代表はFIFAワールドカップ北中米大会での優勝を目標に掲げるなか、9月の国際親善試合でアメリカ代表、メキシコ代表と対戦するが、守備陣で怪我人が続出。DF冨安健洋(無所属)、DF伊藤洋輝(バイエルン・ミュンヘン)、DF町田浩樹(ホッフェンハイム)、DF高井幸大(トッテナム)らを欠く中、DF安藤智哉(アビスパ福岡)も招集を辞退。DF菅原由勢(ブレーメン)が追加招集されているが、韓国では日本代表の不安材料を煽る報道がなされている。

 韓国『OSEN』は2日、「日本代表は混乱している」という見出しのもと、森保ジャパンのメンバーを特集。MF久保建英(レアル・ソシエダ)、MF三笘薫(ブライトン)ら攻撃陣の主力選手招集に触れた上で、守備陣の陣容についてこう綴っている。

 「冨安は負傷のためアーセナルを退団した。年内復帰は絶望的だ。伊藤も負傷のためプレーできない。トッテナムへ移籍した高井も怪我による離脱が続いている。森保監督は、海外組の主力選手に代えて、Jリーグクラブ所属DFを数名招集する実験的な戦略を練っていた。しかし、予期せぬ事態が発生した」

 「日本サッカー協会(JFA)は1日、安藤が負傷のため登録メンバーから外れると発表した。安藤はE-1選手権の日本代表優勝に貢献した。海外組の負傷により、日本代表の主力メンバー入りを果たす絶好の機会を掴んだものの、負傷により出場を逃した。冨安、伊藤など海外組の怪我にくわえて、安藤も負傷したことにより、日本代表は危機に直面している」

 菅原の追加招集に触れず、日本代表守備陣の選手層の薄さばかりを強調した韓国メディアだが、同国代表も9月の国際親善試合でアメリカ、メキシコと対戦。格上である森保ジャパンが国際舞台で結果を残す中での“日韓比較”は避けられないだけに、「混乱している」という見出しによる今回の報道には、日本の不安材料を強調することでの“韓国優位”というイメージを植え付けようとする意図が垣間見える。