佐野航大 写真:Getty Images

 ファジアーノ岡山から海外挑戦を果たしたMF佐野航大は、オランダ1部NECナイメヘンでの活躍ぶりもあり、9月の日本代表に追加招集。DF板倉滉所属のアヤックスやMF三笘薫擁するブライトンなど複数クラブが移籍先候補に挙がるなど、欧州で注目を浴びるなか、攻撃面のスタッツで世界トップ3に食い込んでいる。

 国際サッカー連盟(FIFA)の関連調査機関である『CIESフットボール・オブザーバトリー(スポーツ国際研究センター)』は9月1日、欧州5大リーグを含めた全世界55のリーグを対象に、「アタッキングサードでのパス成功率ランキング」を公表。佐野はオランダ1部リーグ戦で88.2%をマークしており、23歳以下のミッドフィルダーというカテゴリーで3位にランクインしたという。

 その佐野を上回るのは、バルセロナの主力選手であるスペイン代表MFペドリ(88.9%)と、アントワープで日本代表GK野澤大志ブランドンやDF綱島悠斗とチームメイトであるMFママドゥ・ドゥンビア(91.7%)だ。

 一方、佐野の去就を巡っては、アヤックス、PSVアイントホーフェン、フェイエノールト、それにドイツ、イングランド、フランス、スペイン国内クラブからの関心が報じられていたほか、現地メディア『De Gelderlander』は8月下旬に「ナイメヘンに残るか分からない」という本人のコメントを伝えていた。

 また、8月24日に行われたオランダ1部リーグ第3節のNACブレダ戦では、ブライトン、アストン・ヴィラ、ドイツ国内クラブのスカウト陣が視察に訪れていたとの情報が錯そう。日本代表選手とのタッグ結成を期待する声もあがっていた。

 しかし、オランダ『VI』は8月31日に「佐野は移籍ウィンドウ最終日後もナイメヘンでプレーすることを前提としている。現時点で彼に関する動きはない。すでに2週間後のPSV戦にむけて集中している」と報道。今夏移籍は見送りとなったが、アタッキングサードでのパス成功率など攻撃面でのデータが、ブライトンやアヤックスなどへのステップアップ移籍を後押しする可能性は十分考えられる。