
第27回日本フットボールリーグ(JFL)第19節のFCティアモ枚方対ヴィアティン三重が8月31日、枚方のホームスタジアムで開催。枚方が1-0で勝利したが、開催時の気温が40度を超えていたことで波紋を呼んでいる。酷暑下での公式戦実施には以前、湘南ベルマーレ・ヴィッセル神戸・水戸ホーリーホック・大分トリニータなどに在籍していた元Jリーガーの馬場賢治氏が警鐘を鳴らしていた。
地球温暖化の影響で関西地方の熱帯化が進む中、枚方市では35度を超える猛暑日が続出。ティアモ枚方のホームスタジアムであるたまゆら陸上競技場では、31日の三重戦開催時に40.2度を観測。スタジアムには828人が来場した。
人間の体温を超える気温が観測されたにもかかわらず、予定通り試合は行われたが、選手や観客の命に危険があることは確か。Jリーグでは2026年から秋春制が導入されるが、JFLにも酷暑下の公式戦開催の見直しが迫られそうだ。
酷暑下のサッカー公式戦と言えば、2023年8月13日に奈良市のロートフィールド奈良(鴻ノ池陸上競技場)で開催されたJ3リーグ第22節・奈良クラブ対カマタマーレ讃岐が記憶に新しい。この一戦では、15:03キックオフの時点で38.5度を観測していた。
また、試合後には馬場氏がXで「もう一度改めないとですね」と切り出すと、「声出しが戻って応援してくれる人の安全も確保出来ないと思う」と主張。「大学サッカーも11時とか15時とかに普通に公式戦やるけど、水分補給とか体調確認したりとか身体冷やすサポートしたりとかサッカー以外の気にしなきゃいけないことが多すぎて、これはやっていいのか?って思う」と疑問を投げかけていた。